子どもの生育に大きな影響を及ぼす「大人からのメッセージ」の効果とは?
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
今回は、子どもの生育に大きな影響を及ぼす、大人からのメッセージの効果についてお話をしようと思います。
周囲から良い評価のメッセージを受ける場合は
私たち大人が無意識あるいは意図的に発している子どもたちへのメッセージ(言葉や態度)はその子ども達の生育に大きな影響を及ぼしています。
例えば・・・
人気アイドルの女の子は、常に
- かわいい
- 愛嬌がいい
- とても気がつく
- 挨拶がきちんとしている
- 礼儀正しい
等と評価されますよね。また、そのような評価に繋がるようなリアクションを求められています。
すると、このような良い評価のメッセージを受け続けたアイドルは、最初は評価を受けるために取り繕っていた表面的な言葉がけや態度だったものが、不思議と自然に「習い性」になって自分の身についていき、自然に内面からのかわいさが出てきて、相手に対する丁寧な挨拶や気配りができるようになります。
そして、
- やっぱりいい子
- さすが!
という再評価がそのアイドルの後押しに繋がり、結果として更に人気を不動のものにしていくという図式です。
これが周囲から受けたメッセージが良い方向、望ましい方向に作用する効果(ピグマリオン効果)というものです。
一方で否定的なメッセージを受け続けた子どもたちは
- だから・・・・
- お前はいつも・・・・
- やっぱり・・・・
という周囲からの否定的なメッセージを受け続けた子どもたち(子どもの受け止め方によりますが)は、どんどん自信や希望を失っていくことで、
- どうせ・・・
- 僕(私)なんて・・・・
というネガティブな方向、望ましくない方向に作用する効果(ゴレム効果)が働きます。
「やっぱり・・・、思ったとおりだった。」という大人からの再評価を受けることになり、何とか良くなっていきたいという子どもの想いとは裏腹に、大人の発するメッセージのとおりになっていくというのです。
これでは子ども達の将来(延びしろ)を潰してしまう結果にもなりかねません。
大人からのメッセージのとおりに子どもは育つ。
思春期にある子どもには、前回までに紹介した性格や愛着・葛藤から大人達の意図とは違った捉え方をしてしまうという成長期特有の心理的側面はあるかも知れません。
しかし、私たちが子どもに発するメッセージには、これほどまでに大きな意味(影響)があることをしっかりと認識する必要もあるのではないでしょうか。
ちなみに・・・
往年のヒット曲に「あんたの息子を信じなさい♪ほら信じなさい♪ほら信じなさい♪」というのがありましたね。
最後に・・・
如何ですか?
何気ない子どもとの触れ合いのなかでも、メッセージ性に気をつけて大事な宝物である自分の子どもの可能性を「大好きな花に水を与えるように、いいタイミングで、適量に」信じて延ばしてあげたいですね。
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