春休みが終わり新学年や入学を迎える子どもに必要な準備とは?
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
桜の季節になりましたね。ところで、桜にも花言葉があるのだそうです。ご存知ですか?(私はつい最近、知りました・・・。)桜の種類(八重桜、染井吉野、しだれ桜・・)によっても少しずつ違うようなのですが、桜自体の花言葉は、「純潔」「精神美」「心の美しさ」などだそうです。
さて今回は、春休みを終えて、新学年や入学を迎える子ども達にとって、どんな準備が必要なのかについて考えたいと思います。
春休みを終えて、新学年や入学を迎える子どもに必要な準備
その中の1つは・・・新学年や入学は環境変化の大きい時期ではありますが、心を美しく、健やかに保つことです。(桜の花言葉みたいですね…)先日【子どもの不登校】転校や転入など環境を変えるということをどう判断するか(後編)というブログの中で、「集団の中での認知は、比較的早いうちに固定化する傾向があり、いったん固定化した認知は、循環する過程によって、より強化される傾向にある。というCPSI理論」を紹介しています。これは新しい環境で、他者が自分をどのように認知し、集団からどのように扱われるのか、という側面が大きいように思います。しかし他者からの認知が固定化してしまうその前段階で、心の状態によって、自分自身が態度を選んでいることがあるように感じませんか?
例えば、満員電車で足を踏まれてしまった時
- 爽やかな笑顔で「大丈夫です」と返せるか
- 真顔で対応し、心の中では舌打ちをしてしまっているか
これは自分自身の心の余裕、状態によるところもあるかもしれません。私自身も後者の反応をしてしまったことがあります。今思い返してみると、前夜に家族で口論になっており、感情的なしこりが残っていて、心がせまくなっていたのだと思います・・・。つまり、物事の受けとめ方は、心の状態も大きく影響するものなのです。
子どもの心の状態が第一印象の受け止め方を決める場合も
人は、第一印象にそぐう解釈を後づけしていくという考え方があります。新学年や入学というタイミングを迎えるわけですから、他人に対して第一印象を持つ機会も多いと思います。新しく出会った生徒を「いい人だ。」と感じれば、『きっと普段からいい人で、もっと興味深い面がたくさんあるのだろう。』と思えるでしょうし、仮にその人を「嫌な奴だ。」と感じてしまっても、自分自身の心の状態が良ければ『たまたま虫のいどころが悪かったのかもしれない、いい面も探してみよう。』と感じるでしょう。
言うまでもありませんが、心の状態が良くなければ、たとえ「いい人」だと感じても『何か裏があるに違いない。警戒しておかないと、痛い目にあわされるかもしれない。』と歪んだ色メガネをかけて見てしまうことになりかねません。(これは、人に対してだけではなく、勉強に対しても同じことが起こっているとも言えます。)
子ども達が見る世界を良いものにするために
新学年や入学にあたって表面的に不安を口にする子ども達であったとしても、新しい環境への期待に胸をふくらませているものです。桜の花言葉にあるように、心の美しさ・健やかさを上手につくることができれば、子ども達が見る世界は、さらにより良いものになるのかもしれません。
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