不登校の悪化・長期化を防ぐために必要な「ゼロベースシンキング」とは?
こんにちは。不登校支援センター大阪支部の佐久真です。
今日は『ゼロベースシンキング』という考え方をご紹介したいと思います。
不登校の悪化・長期化を防ぐために必要な「ゼロベースシンキング」とは?
不登校の悪化・長期化を防ぐために必要なゼロベースシンキングとは、今までご自身が持っておられた「これが普通でしょ?」という思い込みや、「世間の当たり前」のと言われるような考え方を、一旦(ゼロ)にして、そのままの状態(ベース)を受け入れた後に問題に取り組むことです。
人は、自分自身が「これが普通でしょ」と思い込んでいる行動から外れたことを他者がすると、『なんでこんなことするんだろう?』とか『こんなことが出来るなんてすごいな!』という風に、自分の価値観を『ゼロ』として、そこからプラスのことをしていると受け取れば『すごい!』となりますし、マイナスのことをしていれば、『なんで出来ないの?』という風に考えがちです。私が何が言いたいかと言うと・・・
『不登校という行動はマイナスに受け取られがち』
だということです。
学校に行くこと=当たり前の行動 ではない!?
『だって、学校って毎日行くことが当たり前でしょ!?』という考え方や思い込みが一般的な視点です。そのため、学校の行かないという行動を取っている子達は、『なんでそんな当たり前のことができないの?』という風に、叱られたり、行動を否定されたりすることが多いです。しかし、ここでお伝えしたいことは、すでに今日の日本の教育現場では、
『学校に行くこと=当たり前の行動』
という図式が崩れてきている、ということです。
ある学校では、1学年に40名ほど不登校の生徒がいるところもあります。「みんな休んでいるんだから僕も私も休む!」となってもおかしくはないというのが実情としてあるのです。
不登校をマイナスのスタートラインにしないということ
その不登校という行動に対応するにあたって、親御さんがお子さんのとる行動そのものを『マイナス』と捉えるスタートラインにたって対応が始まるケースが多く、対応を誤って不登校を悪化・長期化させてしまう事例が後を絶ちません。
『ゼロベースシンキング』をオススメする理由は、不登校という行動をマイナスの行動と捉えず、今とっている行動そのものが我が子のベース(ゼロ)である、という考え方、捉え方をすることで、まず我が子が取っている不登校という行動を受け止められるようになり、落ち着いて冷静にお子さんと話し合ったり、一緒に学校のことを考えられるようになるという利点があります。
不登校の悪化・長期化を防ぐために必要な「ゼロベースシンキング」のススメ
極端な例えで申し上げますが、当センターにご相談にいらっしゃる方の中には、すでに全くお子さんとのコミュニケーションが取れない・・・・という方も少なくないです。
その方々の多くは、これまで不登校という行動をとっているお子さんに対して、肯定的な態度で接して来たことは皆無であり、その結果親子関係が非常に悪化し、取り返しのつかない状態になっているという方もおられます。
- 3学期になって学校を休みがちになり始めた
- 進級は決まっているが、進級後ちゃんと学校に通えるのか心配
- 来春からいよいよ中学生!小学校は不登校だったけど、大丈夫だろうか・・・
等々、今現在様々な悩みをお抱えの方に、このゼロベースシンキングという考え方をお伝えさせて頂き、少しでも冷静に客観的に不登校という行動を捉え、対応できるようにして頂きたいと思いましたので、今日の記事で皆さんにお伝えさせて頂きました。
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