悩みや迷いが解決しないのには根本的な理由があった
こんにちは、不登校支援センター 横浜支部の安則芳郎です。早速本日のお話に入りたいと思います。
悩みや迷いが解決しない、根本的な理由をご存知でしょうか?
勉強のこと、仕事のこと、家族や恋人のこと・・・・私たちの日常には「悩み」や「迷い」が付きものになっています。
どうしてそういった悩みや迷いが生じるのでしょうか?
極論になるかもしれませんが、それらは全て私たちの頭の中にある「思い込み」のせいであるということが言えるのです。
人生の中で傷ついたり、落胆したりした経験
- 野球の試合でエラーをして落ち込んだ
- テストで良い成績を残せず、テストが怖くなった
- 仲良しだった友達から裏切られ、人を信用できなくなった etc.
これらの様々な体験が「もし次も同じことが起きたらどうしよう」という不安を作り出し、一歩前に進むための勇気をくじかれてきてしまっているわけですね。そして行き着く先に・・・
- 「どうせこんなの出来っこないから」
- 「やったところで意味がないから」
- 「結局何も変わらないから」
といった感情や発言、行動が出てきます。
ここで一つ、思い込みの怖さを物語るお話を紹介します。
次の文章を読んでみてください。(有名なお話なのでご存知の方もいらっしゃるかもしれません)
ポパイが恋敵のブルートをなぎ倒す様は我々に心地良い快感を与えてくれる。
ポパイがブルートより圧倒的に体格が劣っているため、さらに我々の同情を誘う。ほうれんそうを食べて怪力になりそれまで全く歯が立たなかったブルートから逆転勝利を収めるおなじみのパターンも見ている者に安心感を与える。
さてポパイの力の源であるほうれんそうが実際に高い栄養価を持つ事は周知の通りであるが、このアニメの影響は絶大で当時のポパイを見て成長盛りの子供達が積極的にほうれそんうを食べるようになったという事が報告されている。
いかがだったでしょう?
少し意地悪な文章の出し方をしてしまいましたが、実は上の文章には、一箇所 間違っているところがあるのです。皆さんはお気づきになりましたか?この文章の中で「ほうれんそう」という言葉は3回出てくるのですが、最後の1個は「ほうれそんう」となっており、正しい綴りにはなっていません。最初の2回が「ほうれんそう」と正しい言葉で書かれているから、当然3回目の「ほうれんそう」も正しい綴りになっているだろうという思い込みが頭の中に作られてしまうのですね。
「二度あることは三度ある」ということわざがありますが、「二度あることは三度あるに違いない」くらいの強烈なものとして私たちの頭の中に残り続けることがしばしば起こりえます。
思い込みをしない為に、私たち不登校支援センターのカウンセラーが心がけている3つの視点
私たちカウンセラーは、しばしばこういった思い込みを扱うため目の前のお子さんに以下のような視点で接していくことを心がけています。
- まず、この子はどのような体験を通して今の考えに至るようになってきたのかな
- その考えが思い込みとなり、行動を妨げていることはないかな
- もしその思い込みが解消されると、どんな生き方をすることができるかな
思い込みの壁は、自分自身ではなかなか突破することが困難なことですし、そこに向き合うことにも勇気がいることと思います。私たちカウンセラーはその恐怖と向き合い、本当に描きたい未来を描くためのお手伝いをさせていただいているのだとも思っています。
不登校支援センターでは、定期的に各支部にてセミナーも実施しています。お近くのセンターのセミナーへも参加してみてくださいね。それでは本日はこの辺で。