インターネットで調べる中1ギャップと文部科学省が発行した中1ギャップの違い
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
暖かく感じる日が増え、もうすっかり春ですね~。上野公園の桜をみることを楽しみにしています。
さて、この時期になると「中1ギャップ」という言葉をよく耳にします。
インターネットで調べる中1ギャップと文部科学省が発行した中1ギャップ
私がインターネットで「中1ギャップ」調べてみると、下記のような文章が出てきました。
小学校から中学校へと環境が変わる中で、その変化に対応できずに不登校になったり、いじめが激しくなったりすること。また、不登校に関しては、すぐにではなく中1という期間に起こりえること。
・・・なるほど、確かにうなずけます。
しかしながら、文部科学省の国立教育政策研究所が平成26年に発行したリーフレットには以下のように記されています。
いじめが中1で急増するという当初の認識が正しいのか、不登校の中 1での増加にしても「ギャップ」 と呼ぶほどの変化なのかについては、慎重であるべきです。なぜなら、必ずしも実態を表現しているとは言い切れないからです。 とりわけ、その語感から、中1になる段階で突然何かが起きるかのようなイメー ジや学校制度の違いという外的要因が種々の問題の主原因であるかのようなイ メージを抱くと、問題の本質や所在を見誤り、間違った対応をしかねません。便利な用語を用いることで、目の前で起きている問題を理解した気になっては なりません。実際に何が起きているのかを冷静に捉えることから始めましょう。
中1ギャップという言葉のひとり歩き
どちらかといえば、私も研究所の意見に賛成です。中1ギャップという様々な現象をまとめた言葉に対して、「周りの環境のせいだろう」という安直な考えでは何も解決しないと感じます。そこには環境に対して、個々人が持つ悩みや価値観の違いが深く根ざしていると思います。又、いじめに関して、中学校より小学校での発生件数のほうが多いということから、中1ギャップという言葉のひとり歩きについても書かれていました。次回中1ギャップに関する不登校支援センターの考え方では、中1ギャップをもとにした不登校について考えてみましょう。
15問の簡単な選択式の質問に答えるだけで、あなたのお子さんが不登校になる危険度と、その対応方法を教えてくれる無料診断アプリ「これって不登校?」はこちらからダウンロードいただけます!
関連ワード: いじめ , 不登校 , 不登校支援センター東京支部 , 中1ギャップ , 国立教育政策研究所 , 子ども , 文部科学省 , 環境