中学生A君がテストで90点をとって褒められたのに喜ばなかった理由
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
いよいよ新年度が始まりましたね。東京支部の周りは上野公園も近いため、桜が鮮やかに咲いております。
「この前、数学のテストがあったんだけど、90点だったんです。」でも・・・
先日、カウンセリングの中で中学生のA君私にこう言いました。「この前、数学のテストがあったんだけど、90点だったんです。」と。自分の子どもに、こう言われたら皆さんはどのように答えますか?
- すごいね!
- よくやったね!
- 頭いいね!
等の、子どもに賞賛の声がけをされる方が多いのではないでしょうか?
A君も、親御さんや学校の先生から称えられました。
でも・・・
中学生のA君は、冴えない顔をしていました。
親御さんとのカウンセリングの時に伺うと、A君が90点の点数を取ることは今までも、それほどなかったそうです。そのため、今回は久し振りにいい点数を取ってきたという事もあり、盛大に賞賛をしたそうです。しかし冴えない顔をするA君に、親御さんとしても「どのように声をかけてあげるべきだったのだろう・・?」と悩まれていました。親御さんのお悩みになるお気持ちは充分にわかります。
中学生のA君は、何故喜んで嬉しい表情を見せなかったのでしょうか?
私は、A君に聞きました。
すると、A君は言いました。
「この教科は100点に近い点数を取れると思ったんです・・・・」
私は聴いていて、「すごく向上心を持っているな。」と感じました。一般的に100点満点のテストで90点を取ればいい点数だという認識を持ちやすいですよね。しかし、A君は90点=いい点数ではないという認識を持っていました。これでは、こちらがどれだけ賞賛しても表情は優れないはずですよね。
親と子ども間の認識のすれ違いは、多く存在します
今回のケースの様にお子さんとの認識のすれ違いが起こっているケースは多く存在しています。親と子どもといっても、お互い違う人間ですから、食や趣味の好みが違うように感覚が合わないことも多いですよね。その中で、自分の考えや感情を共有できた時は嬉しさや安心感が沸きやすいものです。
では、どう対応すれば良かったのでしょうか?
今回のケースであれば、このように聞いてみても良かったのではないかと思います。
「90点だったんだね。私としてはすごい点数だと思うけど、あなたはどう感じたの?」
そこで、お子さんが満足げな表情を見せれば一緒に喜んであげると良いでしょうし、今回のケースの様に、悔しさを見せてきた場合は、その向上心や、意識を共有し、認めてあげると良いでしょう。
最後に・・・
「新年度になり、子どもとのやり取りがなかなか上手くいかないな。。」そのように感じる親御さんはとても多くいらっしゃいます。お子さん達も色々な感覚や考えを持ちながらも、周りと上手に共有できずに苦しんでいるケースが多くあります。ですので、子どもにとって身近な親御さんから心のキャッチボールを交わすために、「~なはず」という認識を外し、子どもの考えや感情を共有していただければと思います。是非一度カウンセリングにお越しくださいね。
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