子供の心理学

幼少期の愛着反応に子どもを知るヒントが隠されている?

こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。

今回は子どものこころについて、中でも愛着と葛藤についてお話させていただきます。

小さい頃の愛着反応は子どもを知るヒント

幼少期の子どもは、何らかの脅威を感じたときに、自分のほうから養育者に擦り寄ったり、接触を求めたり、自分に注意を引き付けようとすることがあります。

この子どもの行動を愛着反応(アタッチメント)といい、子どもは愛着の対象(多くは親御さん)に、いつでも擦り寄ったり接触できる態勢をとりながら反応を伺い安全な存在を確信していくのだそうです。

この、親御さんに対する愛着反応には、今の子どもの不登校状態を知るヒントが隠されています。

幼稚園に子どもを預けて間もなかったときの、子どもの反応を思い出してください。

馴染みのない部屋で親御さんと離れた時間を過ごした後、お母さんが戻ってきたときの反応が、

  1. お母さんが出て行くときに後追いして泣いたり混乱していたとしても、お母さんが迎えに来たときにすり寄っていき抱っこしてもらうことで落ち着くケース
  2. 親のほうからすり寄って、抱っこしても簡単にはいじけ反応が収まらないケース、
  3. 戻ってきたのが分かっても無反応や甘えてこなかったケース

と3つに分かれ、認知の発達や環境への適応は

1.は安定な愛着(アタッチメント)
2.3.は安定でない愛着(アタッチメント)

と分類されるそうです。

この愛着反応は、その後の子どもの葛藤対処パターンの元になっている、といえます。

そもそも、葛藤とはなんでしょうか?

子ども達の心は、日々の生活を通じて様々な欲求がせめぎ合います。心の中に2つ以上の異なる欲求が同じ位の強度で同時に存在し、どの欲求に応じた行動をとるかの選択が出来ずに固まってしまう心の状態を「葛藤」といいます。

例えば、

  • 「動物園にも行きたいけれど、水族館にも行きたい。」
  • 「試験には受かりたいけれども、勉強はしたくない。」
  • 「学校に行くのは嫌だけど、親に怒られるのも嫌だ」

といったものです。

大人が「子どもの心の内部は活火山のようなもの」と理解する必要性

安定しているように見えても思春期や青年初期の時期は「なんか分からないけどムシャクシャする。身動きがとれない歯がゆさやもどかしさがある」といった苦しさがあります。
この葛藤について自分でも自覚できない、あるいは整理がつかないことから、心の内部では大分裂(マグマだまり)が起きている状態といっていいでしょう。

自分でも訳のわからない不安や衝動を感じながらも、それを伝える言葉や手段も見つけられず急に無口になったり、自分を制御できない不安定さから感情的になりやすく、大人からの注意や社会からの批判に対して過剰に反応してしまう、といったことがあります。

子どもの葛藤パターンにあった支援を

このような状態の中、子ども自身で自分を他者と比較することで劣等感を覚えたり、自分のものの見方、考え方や発言が原因で仲間に入れなくなり疎外感や孤独感をもって集団から距離をとることが起き易くなっているのだ、ということを私たち大人が理解してあげる必要があります。

そして子どもの葛藤パターンにあったコーチング要領を見つけ出しながら力をあわせて応援していきたいものですね。無料面談について詳しくはクリック不登校支援無料相談会について詳しくは

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