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不登校の中学1年生の男子がストレス対処能力を身につけたらどうなるのか?

こんにちは。
不登校支援センター横浜支部カウンセラーの本沢です。

前回は、ゲームに熱中する中学2年生の男の子A君の例を踏まえて、ストレスとその対処についてお伝えさせて頂きました。※依存?ゲームに熱中する不登校の中学2年生男子A君の事例はこちら

今回は、ストレスとは全部が全部悪いものではなく、ストレスを上手く対処出来ると普段以上の能力が発揮したり成長できるという事を、事例を交えてお伝えしたいと思います。

不登校の中学1年生の男子B君を事例に解説

親御さんがB君を不登校支援センターに「一緒に行こうよ」と誘うものの、B君は「行くもんか」と言ってカウンセリングに来ない事が5回程続きました。そのため、私がB君のお宅に出向き、直接B君と話をしました。すると、次からはB君の方からセンターへカウンセリングに出向いてくれる様になりました。そして、彼がセンターに来ない理由はとてもシンプルでした。

【刺激】
親からセンターに誘われた

【ストレス(どう感じたか)】
・親は僕の事を受け入れていない
・親の言う事なんか聞くもんか

【対処】
親の声掛けには応じない

その後、彼が不登校支援センターへ出向いてくれる様になると、別のストレスを感じている事に気付きます。

不登校の中学1年生男子B君が感じていたストレスとは

1つ目は、「外出する」事。

【刺激】
家から出る

【ストレス(どう感じたか)】
・知っている人に、「学校を休んでいるのに」外出している姿を見られたくない
・「ずるい」「さぼり」と人から思われるのではないか

2つ目に「電車に乗る」事。

【刺激】
電車に乗る

【ストレス(どう感じたか)】
・電車の時間に合わせて行動しなくてはいけない。
・降りる駅を間違えてはいけない。
・乗り換えを間違えてはいけない。
・約束の時間に目的地に着かなくてはいけない。
・パスモやスイカがチャージされてなかったらどうしよう。

B君がこのようなストレスを感じる中で、不登校支援センターに通い続けるという事は、それだけでも「ストレス対処」をし続けているという事になります。

初めは嫌だった事をこなせる様になったと感じられるのは、B君にとって何よりの自信になります。

ちなみに、B君はその後、不登校支援センターに週に1度、1人でカウンセリングに通うようになりました。こういった時に、さらにお子さんの肯定感を高める為に、親御さんやカウンセラーが出来る事があるんです。

「○○が出来る様になったね!」 と伝える事が、子どもが肯定的に自分を受け入れる思考を持つことに繋がる

それは「○○が出来る様になったね!」 と伝える事です。

「そういった自分の変化や成長」 が他者から関心を持ってもらえる事なんだと理解すると、子どもは自分自身を肯定的に受け入れようとする思考を持ちやすくなります。

「○○が出来る様になったね!」 と子どもに伝えるタイミングや、どの行動に対して声掛けをするかを検討する上で、「1人」よりも「2人」、「2人」よりも「3人」の方が視野は広がりますよね。

どの行動に注目していくとより建設的か、を一緒に考えていきましょう。無料面談について詳しくはクリックbn-01

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