子どもの表面的な言葉の裏側にある複雑な心情を理解する方法
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
本日は、小説を読むことから学ぶ、相手の心情理解についてお話したいと思います。
子どもの表面的な言葉の裏側にある複雑な心情を理解することの難しさ
子どもの心情を理解することの難しさを、不登校のお子さんがいる親御さんは日々感じていらっしゃることかと思います。
昨晩、「明日は学校に行く」と言っていたわが子。
いざ朝になると布団から出ようとしない、着替えようとしない。
「学校には行かなきゃと思っているけど行けない」などと言う子どもの不可解な発言に、イライラしたり混乱している親御さんも多いのではないでしょうか?
いずれも、子どもの表面的な言葉の裏側にある複雑な心情を理解することが必要となります。
子どもの表面的な言葉の裏側にある複雑な心情を理解する為に必要な心情理解力
この心情理解力を養うには、小説を読むことが有効です。
ちなみに・・
カウンセラーの自主研鑽(というと大げさですが)のひとつに小説を読む、ということがあります。
(当センターでも、クライアント理解のための一方法として、小説を読むことが推奨されているんですよ。)
子どもとは、人生で経験してきたことも違えば、個性も違います。
いくら親御さんだからといって、子どもの心情を完全に理解することは難しいですよね。
しかし、相手の立場を理解しようと努めたり、似た立場の人の経験の話を聞くことで心情理解力を補うことができます。
小説の登場人物の心理描写は、外からは目の届かない相手の心の裏側を知る手がかりとなります。
「不登校」は心の葛藤が表面化したいわゆる「症状」である
重松清の「疾風」という小説があります。
主人公である中学生が周囲から孤立し当初はその孤立から抜け出そうと葛藤するものの時間が経つにつれ諦めが先に立つようになり、そのうち人を求めることをやめてしまう・・。
と、同時に他者全体への不信感や恨みが募り、自虐的で攻撃的な感情が芽生えていく、という内容です。
不登校支援センターでは不登校を、心の葛藤が表面化したいわゆる「症状」と捉えています。
子どもの心の葛藤が不登校という形で表面化している、という捉え方です。
表面化した不登校という症状の背景にある、子どもが持つ葛藤へ理解が、復学への働きかけをする時に重要となるんです。
そのための一方法として小説から学ぶ方法が有効であることを本日は紹介させていただきました。
最後に・・・
不登校支援センターでは、不登校専門のカウンセラーが子どもの心情理解のお手伝いをさせていただきます。