お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート

「怒り」が2番目に湧いてくる感情なら1番目の感情は何?

こんにちは。不登校支援センター仙台支部の上原です。

本日は「怒り」の感情に関して書きたいと思います。

子どもの行動を見ているとき、どうしても腹が立って怒ってしまうことがあります。「怒らないようにしよう」と思っていても、我慢できない時ってありますよね。なぜこんなに怒りの感情が湧いてきてしまうのでしょう?

「怒り」は2番目に湧いてくる感情。1番目の感情は?

怒りというのは2番目に湧いてくる感情だ、という話があります。
子どもの姿を見て怒ってしまう時、実はその前に湧いている感情があるのです。

それは『期待』です。

  • なんで学校に行かないの!
    →学校に行ってほしい
  •  勉強しないとダメでしょ!
    →勉強をしてほしい
  •  ちゃんと朝起きて!
    →朝きちんと起きていてほしい
  •  ゲームばっかりやらないの!
    →他のことをしてほしい

怒りの感情は、自分がやってほしいこと、そしてその期待が裏切られたときに湧いてきます。では、その感情を子どもに向けたとき、どんな反応があると思いますか?

簡単に想像できますよね。

私は人から怒鳴られたり、声を荒く注意されたとき、素直に「この人の言うことを聞こう」と思ったことはあまりありませんでした。反対に「ありがとう」と感謝されたり「やったー!」と喜んでもらえたとき、それをまたしようと強く思うことが多かったです。

割と誰でもそうなのかな?とも思います。

怒ってはダメ=指摘してはダメ ではありません

ただし、これは「注意をしてはいけない」ということではありません。勘違いされる方が多いのですが、怒ってはダメ=指摘してはダメということではありません。

子どもが悪いことをしたら注意する必要があります。言うべきことはきちんと言わないといけないですよね。感情的に言葉をぶつけるのではなく、シンプルに「それをしてはいけない」ということを伝える。これはとても大切なことです。

私たちはつい余計なことを付け足してしまいます。
例えば、部屋を散らかしている子を見たとき、「部屋を散らかしてはいけない」だけはなく・・

  • 風呂には入ったのか
  •  宿題はやったのか
  • そんな風に過ごしているからダメなんだ
  • ダラダラしていたらダメになる
  • 〇〇ちゃんはちゃんとしていた
  • 携帯ばかりいじっている

など、様々な追加をしてしまいたくなります。それは日ごろ、子どもに指摘しないように我慢している人ほど欲求が強くなります。そして、我慢しきれなくなった時、雪崩のように出てくるんですね。言われる方はたまったものではありません。

最後に・・・

「怒ってはいけない」ということではありません。「関係のないことまで」「感情全開で」言ってはダメなのです。もし心あたりのある方は、ちょっと意識して見てくださいね。

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