困難に立ち向かう子に必要な「チャレンジする力」とは
こんにちは。
不登校支援センター大阪支部の桒原航大(くわばらこうだい)です。
突然ですが、「お子さんに身につけてほしい力は?」と聞かれたら、何が思い浮かびますか?
意識調査では、コミュニケーション能力、思いやり、集中力などの力が、「子どもに身につけて欲しい力」としてよく挙がりますが、本日はそうした数ある力の中でも上位に入ってくる「チャレンジする力」について取り上げていこうと思います。
そもそも、チャレンジする力ってどんなもの?どんな良いことがあるの?
さまざまな意見があると思いますが、私はこんな側面もあると思っています。
チャレンジする力があることで、困難に立ち向かうことができるかもしれません。
その困難に立ち向かうことで、多くの経験をし、その経験から多くの学びを得るかもしれません。
そして、その多くの学びはその人の成長をさらに助けるものになるかもしれません。
「チャレンジする力」は確かに、とても大切な力だと思います。
では、どうやったら子どもはチャレンジする力が身につくのでしょうか?
それには、そもそも「チャレンジすること」を子どもがどう理解するかも大切になってきます。
宝探しが良い例なので取り上げてみますね。
宝探し、親御さんも子どもの頃に、やったことがある方は多いのではないでしょうか。
例えば、家の中で親御さんとお子さんで、宝探しをして遊ぶ場面を考えてみましょう。
親御さんが家の中の、ある場所に宝をこっそり隠してから宝探しスタートです!
お子さんは「絶対見つけてやろう!」と一生懸命探します。
テレビの裏かな、たんすの中かな、ベッドの下かな・・・。
いろんなところを探し回って、やっと見つけたとき、お子さんの表情はどうでしょう。
「あった!見つけた!」と、見つけられた喜びで満面の笑みかもしれません。
そして、親御さんに「ここが怪しいと思ったんだ!ピンとひらめいた!」などと得意げに見つけた喜びや自分の頑張りを親御さんに話すかもしれません。
子どもにとって、宝探しは、活き活きとチャレンジできる楽しいものになっていくかもしれません。
では、もし、こんな宝探しだったらどうでしょうか。
親御さんが宝をこっそり隠し終え、これから子どもが宝を見つけ出してやろうと鼻息荒く意気揚々としているところに、横からそっと、親御さんがささやきます。
「宝は靴の中に入れてあるよ。」
・・・大ブーイングかもしれません。
靴の中を探して終わりです。
答えが最初から分かる宝探しなんて楽しくありませんよね。
子どもからすると、自分の力を発揮する機会、見せ場を奪われたと感じる子もいるかもしれません。
もし、こんなやりとりを、宝探しをする度にしていたらどうでしょうか。
子どもは宝探しに全く興味を向けなくなるかもしれません。
嫌いになってもおかしくありません。
日々の生活で考えると、親子にとって、宝探しはどんなものと重なるでしょうか。
多くのものと重なることに気づくはずです。
最後に・・・
私たち大人は、子どもよりもたくさんのことを知っています。
そして、どうやれば、より効率が良いかを既に知っているが為に、子どもが試行錯誤する姿を見ると、良かれと思ってついつい教えたくなります。
困難を乗り越える方法を教えることと、困難にチャレンジする心を育てること、そのバランスが大切になります。
時には、子どもが試行錯誤しながらも、自分で乗り越えた、という喜びを親子で共有するのも良いかもれません。子どものチャレンジする力を育んでいくためのヒントにしていただけたらと思います。
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