子供の心理学

学校へ行かないのは何故?思春期の子どもの「こころ」を知る方法

こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。

不登校のお子さんをお持ちの親御さんから、良く聞く不安疑問をについて書きたいと思います。

子どもの気持ちは自分でも通った道だから分かってるつもり・・・
なのに、うちの子が学校へ行かないのは何故?どうしたらいいの?

こんなお悩みをお持ちの方は、まず、思春期の子どもの「こころ」を知ることから始めましょう。

9c010f2d45939d24df714e2d2b16c941_m不登校支援は、「学校に行かないという問題行動を直接解決しようとするアプローチ」よりも、「子どものこころの分かり難さ」についてもう一度理解を深めることが大事です。

直そうとするのではなく、分かろうとする」アプローチが有効、かつ効果的だと思います。

あなたのお子さんの性格や人格の特徴はどうでしょうか?

不登校の問題を検討するときに良く取り上げられるのが「性格」とか「人格」ですよね。

私は小さい頃、親とか先生から「落ち着きがなくせっかちな性格だから、焦らないでじっくり考え、準備してから事を成しなさい。急がば廻れ」と良く指導されていました。

皆さんは子どもの頃どうだったでしょうか?

この性格は一般的に「キャラクター」と訳されますが、「刻み込まれたもの」という意味です。お子さん個人が、今までの様々な養育や体験を通じて育んだ「人となり」を表すものです。また、「人格」はパーソナリティと訳されますが、この人格は「性格」のほかに「知識」、「記憶」、「意志」等様々な要素を含むもので、今現出している「不登校」という症状等の特徴的なものから潜在的な要素までを含むものとされています。

まずは、お子さんの性格の特徴を挙げてみてください。

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  • 良いところや、ちょっと気になるところ、など沢山出ましたか?
  • そして兄弟(姉妹)との違いにも気づかれましたか?

お子さんの性格や兄弟(姉妹)との違いには、親御さんの年齢や何番目のお子さんか等、子育ての経験値や余裕、兄弟(姉妹)間の関わり等の背景の違いが影響しているかもしれませんね。

1人1人の違いに目を向けましょう。

「不登校に関する情報(書籍やインターネット等)が沢山ありすぎて逆にどうしたらいいか分からない!」という親御さんの声もよく聞きます。

ザックリですが、これらの情報は「思春期のうちは温かい愛情で充たしてあげることが大切」というものと「親は嫌われても甘やかすことなく問題に向き合わせながら育てることが大切」というものに大別されるように思います。

しかも、どちらの主張も同じくらいの情報量で氾濫していますから困惑してしまいますよね。どちらの主張も非常に見識が高く参考になりますが、

肝心なことは・・・

子どもが

  • どのような性格・人格で今どんな状態(レベル)にあるのか
  • 例えば、どんな背景で怪我(病気)したのか
  • どんな症状か(骨折の痛みなのか風邪の熱の苦しさなのか)
  • 重症度は(応急処置や市販の薬で大丈夫か、病院に連れて行くべきか)

等をしっかり踏まえる必要があります。

不登校状態にあるお子さんに合わせて、何が一番いいのか・必要なのかを選択して対応することが大切になります。

「自分は認められている」という思いが支えになります。

ちょうど思春期から青年初期にある子どもの課題は「自分という人格の獲得」とされています。

自分という存在を確立して自立(自律)するといったイメージです。

子どもが「自分って?」の壁にあたり、四苦八苦しながらも、これをクリアしていくためには、「自分は認められている存在だ」という思いが必要不可欠です。

これは、むやみに「褒める」ということではありません。
「自分は認められている存在だ」という感情を育むのが親御さんからの「保護(堅い殻の護り)」温かい他者との交流体験と言えるでしょう。

性格・人格が刻み込まれる家庭での安心感から、自分は必要とされている存在だという意識を高め、今は登校していないかもしれませんが、学校を通じた家族とは違う同年代の子供たちとの交流から「自分もOK、他の皆もOK」という受け止め方を身につけることで「自分は認められている存在だ」と感じて欲しいものです。ですから嫌なことから避けようとするカードばかり使いたがるようなケースの改善を図るためには、適切と判断される時期を待ちながらも、少し厳しめの叱咤・激励によって刺激を与えることが必要なこともあると思います。

このような場合でも「家族という安全な港を確保してあげながら」というのが大前提となります。

  • 「○○さんは・・・なのに、どうしてお前は」
  • 「皆・・・なんだからあなたもしっかりしなさい」

というのは子どもにとっては自分を否定されているメッセージとなってしまいますね

最後に・・

子どものこころを知るために、まずは初回無料面談にお越しいただければと思います。不登校専門のカウンセラーがお話を伺っております。一緒に考えていきましょう。

また、次回は「葛藤」について紹介しながら子どもの心の理解を深めたいと思います。無料面談について詳しくはクリック

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