お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート

【祖父母の対応事例】孫の不登校、何かしてあげられることは無いのか?

皆さん、こんにちは。
不登校支援センター福岡支部の永島です。60ef86617f4037ed902f7216ecabb982_m

年末年始は、どのように過ごされましたでしょうか?
年末年始は、普段は会わない親族と会ったりする希少な機会であるという方も多いと思います。

私自身も妻の実家と私の実家をめぐり、私の祖父母の家を訪ねて曾孫(私の子ども)の顔を見せに行ったりなど、忙しい正月でした。

私の勝手な思い込みではありますが、孫の顔、曾孫の顔を見せてあげられることが孝行になると思っているので、そうしたくてやっています。

きっと、私自身が祖父という立場になったときは、孫の顔を見せに来て欲しいと思うからでしょうね。

さて、今回は「孫が不登校になってしまい、何かしてあげられることは無いのか・・・。」というおじいちゃん、おばあちゃんのご相談について、お話していきたいと思います。

孫の不登校、何かしてあげられることは無いのかという相談

実際にこのような、おじいちゃん・おばあちゃんからの相談も少なくは無いのですが、状況がご家庭によって大きく異なります。

  • 孫と一緒に暮らしている祖父母の立場
  • 孫と離れて暮らしている祖父母の立場
  •  孫のご両親が不登校問題に無関心な祖父母の立場
  • 孫のご両親が何かしらの要因で、不登校問題に取り組めない状態の祖父母の立場
  • 孫の親が片親、もしくは親が不在である祖父母の立場

など、様々な状況があると思います。
そして、状況によってアドバイスの内容は大きく異なります。

今回はカウンセラーの立場と言うよりも、実際にセンターへ相談に来られる親御さんたちの「祖父母に助けられています」という声をご紹介していきたいと思っております。

ご両親が言った「祖父母に助けられています」という2つの事例

604d99122553e0ff1c1ef5aea24c33db_s事例①

「母親の私の話を、いつも優しく聴いてくれるんです。話を聴いてもらうと、私自身が落ち着いた気持ちになることができるんです。」

子どものとの会話、接し方に不安を抱えている親御さんは、日ごろから少しずつストレスを溜めていることが多いです。

ときには子どもから仕掛けられる駆け引きに応じたり、我慢を募らせたりと、精神的に疲労を蓄積していることが多くあります。
カウンセリングでも普段溜まっているものを沢山吐き出すことはできるのですが、毎日カウンセリングに来ることは出来ないですよね。

そんなときに、祖父母である方々がお父さん、お母さんの話を黙って聴いてくれることが、お父さん、お母さんの心の支えになることがあります。

逆に、「ああすれば良い」「こうすれば良い」ということを言ったり、「あなたの愛情不足が原因よ。」などと責めたりするとお父さん、お母さんは辛い気持ちでいっぱいになってしまいます。

事例②

「子どもの居場所のひとつになっているみたいなんです。」

7dd57bd1160aaac513596699878df453_lお父さん、お母さんが不登校問題取り組み時に非常に神経質になることが「甘やかし加減」です。

通常であれば、生活態度などを躾として、細かく指摘するご家庭もあると思います。
しかし、不登校問題解決時に必要になるのは、子ども自身の安定を取り戻すことです。
そのため、お父さん、お母さんは「いつもだったら注意しているけれど・・・」と子どもに注意する言葉を飲み込むことが多くなってきます。

ただ、それを過度にやりすぎてしまうと、「子どもが自制できない人間になってしまうのでは?」という不安も出てきてしまいますよね。

そしてお父さん、お母さんは葛藤を抱えながらも、「注意すべきことは注意し、伝えるべきことはちゃんと伝えなければ。」という意志を持ち、ときには子どもにとって辛い対応をすることも出てきてしまいます。

そんなときに、子どもがおじいちゃん、おばあちゃんのところに逃げられるというのは、お父さん、お母さんにとって安心できる大事な要素になります。378c8d8baf7746cef9e4cf0073a29cf9_s

一時的におじいちゃん、おばあちゃんのところに逃げても、落ち着いたら子どもは戻ってくる。
それを見ることで、「これは注意しても大丈夫。」「これは伝えても大丈夫。」と思えたり、「これは本当に注意すべきことだったのか?」「これは本当に伝えるべきことだったのか?」と考え直すきっかけにもなります。

もし子どもにとって、おじいちゃん、おばあちゃんのところが居場所・逃げ場所になっていなければ、お父さん、お母さんとしては「接し方を失敗してはいけない。」というプレッシャーがかかってしまい、なかなか考え直す機会を得ることができず、ずるずるとストレスを引きずってしまいます。
もちろん、これは子ども自身にとっても安心を得られる大きな要素になりますよね。

最後に・・・

今回は一部の事例の紹介になりますが、おじいちゃん、おばあちゃんの立場から不登校問題に対してできることが沢山あります。

ご家庭の状況をより詳しくお聴きすることができれば、より適切なアドバイスもできるようになりますので、気になる方は是非初回面談をご利用ください。

祖父母様のみでお越しいただいても大丈夫ですので、まずはお気軽にご相談ください。無料面談について詳しくはクリックbn-01

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