おじいちゃん・おばあちゃんの視点から孫への不登校支援を考える
こんにちは。
不登校支援センター横浜支部カウンセラーの本沢です。
年末年始の冬休み、皆さんはどの様に過ごされましたか?
私は毎年初詣に行き、おみくじを引くのを楽しみにしています。
初詣で引いた おみくじ の結果は?
今年は、「末吉」でした!
末吉って良く分からないですよね。「吉」はついてるけど、「末」だし・・・
書いている内容も「注意しましょう」といった内容や、「気を付けましょう」「無理はやめましょう」といった内容が多かったです。
今年はあまり良い1年ではなさそうだなと感じてしまい、その時はショックでした。
そもそも、末吉とは何?
調べたところによると、「吉」と「凶」の間が末吉の様です。
ただ、「末」には「末広がり」や「未来」といったプラスの意味も込められている様です。
なので、書かれていた事に注意をして過ごせば、「未来」には「末広がり」の「吉」が訪れるそうです。
さっきまでのショックが嘘の様に、「未来」の「吉」が楽しみになりました♪
「末吉」の順番や書かれている内容だけで判断していたら、ただショックなだけでしたね。
元々の意味や本質を知る事で、「末吉」の良さに気付けた年初めでした。
さて、この時期に親御さんからよく聞くお話が、親御さんのご実家に帰省された時のお子さんの様子です。
- あんなに昼夜逆転していたのに、おじいちゃんおばあちゃん家だと、生活リズムが整う子
- わがままを聞いてもらって思いっきり甘える子
上記に挙げたような、良い面ばかりがあるわけではありません。
- 何か言われるのが嫌で拒絶する子
- 兄弟姉妹で扱いの差を感じて、不満を抱く子
など、お子さんによって反応は様々です。
それは、親御さんの次に近い存在だからではないでしょうか。
近い存在だからこそ、関わり方によっては、お子さんを勇気づけ、ストレスに対して積極的な対処が出来る様に促せられるのです。
とても興味深い例があったので、紹介します。
皆さんもご存知のテレビアニメ「ちびまる子ちゃん」からです。
そのまるちゃんのおばあちゃんのエピソードです。
裁縫が得意なおばあちゃん。ぬいぐるみの目がとれてもササッと直してくれる腕前の持ち主です。
ある日、わざとではないのですが、まるちゃんが力強くタンスを引っ張るとお母さんのスカーフが破けてしまいました。
「こんなの見つかったらお母さんに怒られる!」
お母さんには内緒で、「おばあちゃんにスカーフを直してもらおう!」とまるちゃんは思いつきます。
そのまま直ったスカーフをタンスに戻せばお母さんに怒られなくて済む。
そう考えたまるちゃんでしたが、おばあちゃんが手に持っているのは直していないスカーフでした。
「これは直せんよ。直す前にやることがあるじゃろ?」
いつもニコニコ笑顔のおばあちゃんが、キリッとした表情でまるちゃんに伝えます。
まるちゃんにもそれが伝わり、お母さんに謝ることができました。
お母さんも、最初はまるちゃんが内緒でおばあちゃんに頼んだことを知った時は怒っていましたが、おばあちゃんがなだめたこともあり、それ以上怒りませんでした。
後日おばあちゃんはスカーフに素敵な刺繍を入れてくれ、おかあさんもニッコリ。
お母さんは『さくら家の修理屋』だと言いましたが、まるちゃんは『お医者さん』だと言いました。
「だって、まる子の悪いところも直してくれたよ」
まるちゃんは、おばあちゃんに嫌な事を言われたと感じるのではなく、間違った方向に進まないように悪い点を指摘してくれたと感謝する事が出来たのです。
こういったお子さん自身の気付きが、困難な状況に陥った際に「避ける」以外の方法を考えられるきっかけになると感じています。
関連ワード: おじいちゃん , おばあちゃん , 不登校 , 不登校支援センター横浜支部 , 困難な状況 , 子どもの様子 , 避ける以外の方法