不登校の子どもと良好な親子関係を築くための方法【事例2】【第4回目/全4回】
こんにちは。
不登校支援センター横浜支部カウンセラーの本沢です。
今回は前回不登校の子どもと良好な親子関係を築くための方法【事例2】【第3回目/全4回】の続きとなります。
不登校の子どもと良好な親子関係を築くための方法【事例2】【第1回目/全4回】はこちら
不登校の子どもと良好な親子関係を築くための方法【事例2】【第2回目/全4回】はこちら
不登校の子どもと良好な親子関係を築くための方法【事例2】【第3回目/全4回】はこちら
子どもが「高校進学したい」と意思表示をしてから、どの様に変わっていったかをお伝えしますね。
中学の復習を続けていく事で、自信を取り戻したのでしょう、分からない箇所を先生に聞きに放課後登校を始めました。
一人で行くのは不安だったのか、子ども自らで親御さんに送迎を頼んでいました。
学校との距離が少しずつ縮まっていますね。
その後、放課後登校が週2~3回になり、通常授業の時間にも登校する様になりました。
そして何と、親御さんも諦めかけていた「修学旅行」に行きました。
修学旅行中、不満に思う事もあった様ですが、宿泊で共同生活を送れたのは大きな進歩でした。
それ以降、同級生の集まりにも参加する機会が増えました。
高校を選択する際も、自発的に説明会や体験授業を調べ、自分から親御さんを誘い参加しました。
そして無事に志望高校に合格し、今では毎日高校へ通っています。
子どもがここまで変化した要因の一つとして考えられること
この子どもがここまで変化した要因の一つとして考えられるのは、親御さんが「今の中学に戻りなさい」と言わなかった事です。
結果として、「高校に行く為に中学に行く必要がある」と考え、自ら復学する選択をしました。
そこまでの道のりは、短くはなかったですが、「自ら…する」という手段・方法を子どもが身につける事が出来ました。
前回カウンセリングに来てくれた時は、高校で同じ趣味の友達が出来た様で、とても嬉しそうにその話をしてくれました。
カバンにもお気に入りのキャラクターのグッズがついていました。
そういった形で自分を表現出来る様になったのですね。
もう学校で「居場所がない」と感じる事は無くなったそうです。
親御さんも、その子がどうされるのが嫌いなのか、そして自分の感情や気持ちをどの様に表現してくるのかといった理解が深まったおかげで、多少の事では動揺されなくなっておられました。
なぜなら、分からない時は
- 詳しい人に相談してみる、
- 子どもに向き合って直接聞いてみる など
どの様に対応したら良いかを冷静に考えられる様になったからとの事でした。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
お読み頂いて、どの様にお感じになりましたか?
紹介しました事例は、あくまで事例の一つに過ぎません。
この事例の通りに対応すれば「正解」という訳ではありません。
大切なのは、「子どものため」だけでも「親御さんのため」だけでもなく、そのご家族に合った進め方を見つける事です。
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