イソップ童話『すっぱいブドウ』から考える子どもに対する視点を変える重要性
こんにちは、不登校支援センター 横浜支部の安則芳郎です。
本日はイソップ童話『すっぱいブドウ』のお話を取り上げて考えてみたいと思います。
イソップ童話『すっぱいブドウ』のお話はどんなお話?
ある日キツネが、木に実ったブドウを見つけます。
食べたいなと思って何度も手を伸ばすが届かず、結局あきらめてしまいます。
そしてキツネはこう言います。
「どうせすっぱくてまずいブドウなんだ、誰が食べてやるものか」
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さて、このお話を読んで、みなさんどう思われますか?
これは一つの教訓であり、人の心を映し出す比喩として描かれていると考えられます。
どのような教訓かはその人それぞれ受け取り方がありますので、「正解や不正解はない」かもしれませんね。
一般的な解説としては
- 「負け惜しみの心理を表す」
- 「自分の弱さに向き合わないようする防衛本能」
などと言われることがあります。
例えば身の回りにも
- 「やっても意味がないからやらない」
- 「これをやって将来役に立つの?役に立たないでしょ」
などなど、こういったセリフを言う方もおられるでしょう。
もしかしたら自分自身と向き合うことに何らかの怖さを感じているのかもしれません。
今回は「このキツネの味方をしてあげたいな」という思いもあって
この記事を書いてみました
このキツネ、結構かわいらしいところもあるように思えます。
少なくとも最初は木に実ったブドウを食べたいなと思って、一生懸命手を伸ばしたり、ジャンプしたりしてみたはずですよね。
なんと健気に努力をしていたんだ! と私は思います。
その現場を見ていたらキツネを応援したくもなってしまいます。
「もう少しで届く!」「頑張れ頑張れ!」と。
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今、目の前にいる人(例えばお子さん)が
- 「どうせやっても、、、」
- 「こんなの役に立たない、、、」
と言っているとしたら、
「そう思ってしまうくらい、ここまでは一生懸命やってきたのかな」
というように思いを馳せることが出来るかもしれません。
そして次にブドウを見つけた時に、「もう一回トライしてみよう!」と思えるように応援し続けてあげることが励ましにつながったり、今度こそブドウをとるために何が必要かを考えさせる、取組みにつながるのかなと思います。
発言や結果だけを見ることなく、そこにいたるまでの行動や過程を見出してあげると、勇気をもらうお子さんが多いように感じます。
それでは本日はこの辺で。
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