「うちの子は頑張っているから大丈夫!」思うことが危険な理由
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
本日は、「頑張る子ども」に焦点をあて、実際の事例をもとにお話をさせていただきたいと思います。
さて、まずは私の学生時代の話です。
わたしは高校、大学とバレーボール部に所属していました。
昭和の終わりかけの頃なので、まだまだ体罰がひどかった時代です。
練習試合などで遠征に行くと、他校も同じような状況でした。それを見て、体罰があることが当たり前なのだ、と思っていました。
大人になり、カウンセラーである今、考えてみると
・恐怖心で心を縛って指導したほうが簡単
・不平を言うことなく短期間で上達する
これって指導者の都合なんですよね。
この指導法で俺は上達した!と主張する方もいらっしゃいます。
しかし、それはあなただからできたのかもしれません。
その影にはどれぐらいの子どもたちが、好きなスポーツを諦めていったのでしょうか。
「頑張る」ことに疲れ果てた子どももいます
現在の指導でも未だに威嚇、恫喝は蔓延しているようです。
私のところに、中学2年生の女の子で、ある部活のキャプテン、成績優秀で人望も厚い。そんな子どもがカウンセリングに来たことがあります。
性格は素直、そして頑張り屋さんでした。
しかし「部活中に、急に体が動かなくなったんです」と。
私とのカウンセリングの中での会話でも「いえ!大丈夫です!」「わたしが悪いんです!」と言うだけで、なかなか本心を見せてくれませんでした。
ある日、私が質問しました。「部活の楽しいところって何?」
その子は色々なことを思い出しているようで、楽しかったことをたくさん話してくれました。
そのうち、今の責任ある立場や、顧問と部員の板ばさみ、加えて厳しい指導と練習について話してくれました。
「私は精一杯努力しました。けど、まだ足りないと言われ、いつも怒られます。私はどうすればいいかもう分かりません・・・・。」
彼女は、本心をようやく伝えてくれました。
指導者は、突き放すことで成長させたかったのかもしれませんが、真面目で責任感が強いからこそ動けなくなるケースもあります。そういった場合、なかなか周囲に助けを求めることができません。
「うちの子は頑張っているから大丈夫!」と思いこんでしまうと、子どもの様子の変化に気づけないこともあります。意識していきましょう。
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