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人と上手く話せない子どもが感じる3つの要因を克服するたった1つの訓練方法

こんにちは。不登校支援センター仙台支部の上原です。

不登校になった子ども達の中で「人と上手に話せない」という悩みを持っている子は、多いかと思います。f8e0795173779770d9bf031d56e8f342_s

  • 話そうとしてもうまく言葉が出ない。
  • 勇気を出して話しかけたけれど気まずい感じになって終わってしまった。
  • 失敗を繰り返すうちに、自分から話しかけることが怖くなった。
  • 自分には無理だと諦めてしまった。

なんとなく気持ちは分かりますよね。

大人でも「私、人見知りなんです」という方は、とても多いです。
かくいう私も元々人と話すことは苦手でした。
今はこんな仕事をしていますので、あまり信じて貰えませんが・・(笑)

克服する方法は色々ありますが、それほど知られていないように感じます。

もしくは様々な情報であふれているため、どの方法を試してみるのが良いか分からず試していない、という方もいらっしゃるかもしれませんね。

今回は実際に私がやってみて、「効果があるな」と感じたものを紹介したいと思います。

「上手く話せない」と感じる3つの要因は

①理想のハードルが高すぎる

まず、人と話せない子どもはなぜ言葉が出てこないのでしょう。
人によって原因に違いはあると思いますが、多くの場合「うまく話そう」として失敗しています。

まるでTVに出ている芸能人のように、オチまでついた面白い話。そういったイメージで話そうとして失敗するパターンです。

TVに出て話している人たちはプロですし、うまく話せているかのように編集などが行われています。
それを日常生活の中でやろう、というのはハードルが高すぎます。しかし、「上手く話す」基準となるものを、そこに置いている人は意外と多いんです。当然そんなことできませんので、失敗した、と感じてしまうんですね。

②筋力不足

話慣れていないので口が上手く回らない、という子も多いです。これは物理的な問題ですね。口を動かすのは筋肉ですので、それが衰えていたら当然うまく動かせません。
自分が動かそうと思っているイメージに、身体がついていかなくて失敗。どもったり、噛んでしまったり、固まってしまったり・・・。そんなことが起こります。

これは話に限らす身体全般に言えることですよね。
なんの運動もしていない人が、いきなり泳いだら上手くいかないでしょう。昔泳ぎ慣れていた人でも、ずっと泳がないでいたら、身体がついていかない、とういうことがあるかと思います。

③負の思い込み

精神面によるものです。自分はうまく話せない、と決めつけてしまっていたり、話すことに恐怖感などを覚えている、といった場合です。
「話す」ということをイメージした時に自分が失敗するイメージが強くて行動に移せない、など。自分で自分を縛ってしまっている状態です。

3つの「上手く話せない」という要因に効果のある訓練方法

今回紹介するのは、3つの要因全てに効果がある方法です。

特に2番目の物理的な側面への効果があります。
しかも1人で簡単に時間もかからず出来ます。

私も昔人から教えて頂いて、やってみたら効果があるな、と実感したものです。

具体的な訓練方法とは

口を開いて舌をつき出して、右回りに20回、左回りに20回と回すだけです。

やること自体は簡単ですが、最初は結構疲れます。
あごの奥のほうに負担がかかり、20回もできないかもしれません。
その場合は一度にやる回数を減らしましょう。

訓練で得られる沢山の効果

ここで注目したいのは実際に得られる効果だけではなくて、それによって得られる精神的な効果です。

なぜ人と上手く話せないのか、という部分でもお伝えしましたが、それには精神面と物理的な側面、その両方が大きく影響しています。

物理的な側面、というのは理解しやすいかと思います。筋トレをするようなものですので、やれば能力が身につく、ということです。

では精神的な面ではどのような効果が望めるのでしょうか?
それは「自分が弱点を克服しようと努力した」という過程によって生まれるものです。
または「実際に克服して良くなったと実感する」ことなども有効です。

最初にこの体操をやり出すと、日ごろ使っていなかった部分を使うので、筋肉痛のようなものを感じたりします。
これは成長した実感に繋がりやすいです。

不登校状態の子どもにとって、自分が成長する、というようなプラスの変化を感じる機会ってすごく少ないです。
マイナスの変化を感じる機会はたくさんあるのに、その逆はほとんどないんですね。

みんなは学校で勉強しているのに自分は・・・・
みんなは部活を頑張っているのに自分は・・・・

このようにクラスメイトと比較して、自分を卑下する場合が多いです。
そんな時に、自分でなんとかしようと努力したこと、そしてその結果を感じやすい、ということは子どもにとって大きな意味を持ちます。

付随効果でもありますが、輪郭がすっとして顔痩せした、とか。
顔のゆがみが改善された、なんていう外見の変化も自信に繋げやすいです。

人は自分が良い変化をしたときは、それを誰かに評価してもらいたくなります。
そして良い評価を得たらそれをもっと外に出そうとします。

些細なことでも出来る事から始めましょう

  • 物理的に口が回りやすくなった。
  • 上手く話せるようになったかもしれないという希望。
  • 自分の努力によって状況を少し変えられたという実感。

これらが備わると、「もう一度挑戦してみよう」という気持ちに繋げやすいです。

単純に体操の効果によって得られる部分だけでなく、こういった精神的な効果がとても有効だと感じます。
それらの実感や自信をより効果的に持たせるために、一緒に体操をしながらカウンセリングをすることもあります。

一人でただやり続けるのは難しいので、誰かと楽しみながらやると効果は倍増します。
これはご家庭でも出来ることですね。

ただし、決して「押し付け」でやらないようにしてください。

どんなに効果があることでも「誰かにやらされている」ことに意味はありません。
自分で必要だと思い、自ら取り組むこと。これが非常に重要なことなんです。

どんな風に伝えたらよいのか分からない場合は、ご相談ください。
カウンセリングを受けている子の場合は私が伝えちゃいますけどね(笑)

話せない。
話すのが苦手だ。

そんな風に感じている子の不安が減ると、行動が活発になるケースもあります。
学校に1人話し相手ができるだけで、劇的に変わる子もいます。
良かったら試してみてくださいね。

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