不登校解決現場レポート

子どもを『ほめる』の『褒める』と『誉める』の効果の違いとは?

福岡支部

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さん、こんにちは。
不登校支援センター福岡支部の永島です。

以前の記事親子関係が良くなる!子どもを褒める時に気をつける2つのポイントで『褒める』ということについて記載しましたが、今回はもう少し踏み込んでお話ししたいと思います。

『ほめる』には、『褒める』と『誉める』があります。

褒めることの危険性『褒める』と『誉める』、それぞれの言葉は効果が異なります。

『褒める』とは・・・

物事を評価し、良しとして報いる。ある基準を超えた場合に認める言動であり、比較や評価がベースにある客観的判断です。賞や褒美をもって功績や善行をたたえる「賞賛」になります。
褒められることによって、自分は社会で必要とされる存在だと思える、社会的自尊心を高くすることができます。
人よりもできるという、自分の能力における価値に自信を持てる状態になります。

『誉める』とは・・・

善をたたえ、言動自体を認め、言葉にする。「いいな」と感じる感受性や気づきがベースにあり、賞や褒美を伴わずに言葉でほめる「称賛」になります。
誉められることによって、自分は存在しても良いのだと思える、基本的自尊心を強くすることができます。
自分自身の存在価値に自信を持てる状態になります。

どんな状況でも自分に自信持ち取り組んでいけるのはどちらの自尊心を持っている子どもだと思いますか?

社会的自尊心の低い子どもは「自分はできない人間」と劣等感を持ちます。
しかし、基本的自尊心の強い子どもは「でも、自分は出来るようになることが出来る!」と努力することができます。

基本的自尊心の弱い子どもは「どうせ自分はやっても出来ない」と自分の劣等感を言い訳に、やりたくないことをやらなくなってしまいます。

「学校行って何の意味があるの?」
「周りのやつらが悪いんだ。」
「先生が悪いんだ。」
「親が悪いんだ。」
「社会がおかしいんだ。」

などと、意味が無いこと、他者が悪いことを主張し、自分が行動しないことを正当化しようとします。
それは『自己防衛』であり、防衛することに必死になっているうちは、「やってみようかな」という気持ちにはとてもなれないですよね。

子どもの言葉に「責任転嫁」を感じている親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
その場合は、子どもの基本的自尊心が弱い状態の可能性があります。

無理に前向きにさせようとするのではなく、基本的自尊心を強くする関わり方を行ってください。

基本的自尊心の弱い子どもに、社会的自尊心を高めるような関わり方をすると、
プレッシャーになるか、卑屈な受け止め方をされてしまう危険性が高いです。
それが以前の記事でお伝えした「褒めることの危険性」です。

もし、自分のお子さんについて「基本的自尊心が弱いかもしれない」と感じられる場合は、
まずは「誉める」ということを意識してみください。
具体的な声かけがわからない場合は、「誉める」ではなく、「感謝する」という言葉で意識してみるとやりやすいかもしれません。

それでも、子どもに対して
「誉められるポイントが無いんです。」
「感謝できることをしてくれないんです。」
と感じる親御さんは、是非カウンセラーに相談してみてくださいね。無料面談について詳しくはクリック

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