子どもが「やりたいこと」「なりたい自分」を描けなくても安心?
こんにちは、不登校支援センター 横浜支部の安則芳郎です。
小さい(子どもの)頃、「将来何になりたい?」と聞かれたことはありますか?
「大人になりたい」と答えていた自分を思い出すことがあります。
今になってみれば「もっと子どもらしい夢や目標を持つべきなのに!」と思うこともありますが、案外、中学高校時代には、これといった明確な夢や目標を持つ人もそう多くはいないのかもしれません。
昨今は学校でも、早くから「なりたい自分」を見つけることが重要とされる傾向が見受けられます。
もちろん、なりたい自分がある人はどんどんその目標に向かって進んでいってほしいと思いますが、そういった目標がないと感じている人にとってはなかなか難しい課題と言えそうです。
では、「なりたくない自分は何ですか?」と聞かれたらどうでしょう?
「こうなりたい」「ああなりたい」 ではなく、「こうはなりたくない」「ああはなりたくない」 の方が出てきやすい人も多いのではないでしょうか。
もしかしたら「なりたい自分」というのは「なりたくない自分」の対局にあるものなのかもしれません。
例えば「サラリーマンにはなりたくないな」は「独立して稼げる人になりたいな」の裏返しでもあります。
また、なりたい自分を探す時、どうしても視点としては未来にいきがちですが過去に目を向けてあげることも大切です。
- 過去にやってきたことの中で少しでもワクワクしたことはなんだったか。
- 逆にワクワクしなかったことはなんだったか。
「営業の仕事をしている時はワクワクしなかったな」という思いは、「営業じゃない仕事(例えば企画や開発)の時の方がワクワクしたからそっちがやりたいことかな」に変換することもできそうですね。
そう考えていくと「なりたい自分」にそこまで固執しなくてもよいのではないかと考えられます。
子どもたちがなりたい姿を描けなかったとしても
子どもたちがなりたい姿を描けなかったとしても
逆に「なりたくない」や「やりたくない」ということをどういった場面で感じているのか。
子どもたちを支える我々大人たちが、そこに目を向けてあげるとヒントが隠れていることがありそうです。
それでは本日はこの辺で。
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