不登校解決現場レポート

子どもとのコミュニケーションに不安がある親御さんへ

福岡支部

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さん、こんにちは。
不登校支援センター福岡支部の永島です。

今回は、子どもとのコミュニケーションについてお話ししていきたいと思います。

不登校支援センターでは、不登校問題の解決にむけて一番最初に取り組んでいるのは親子関係についてです。

ここでいう親子関係とは、『親子の仲の良さ』という意味ではありません。

  • 子どもにとって何があっても味方だと思える親になれているのか?
  • 親からみて、自分の子どもはきっと大丈夫、という信頼がもてるようになっているのか?

そういった部分における、親子の信頼関係という意味になります。

その関係性を構築していくにあたって、必要となるのがコミュニケーションです。

 コミュニケーションの手法として、「傾聴」があります。

他の記事などでもよく見かけるかもしれませんね。
子どもの感情を聴いていく、というコミュニケーション手法になります。

ただ、この「傾聴」について
「子どもとの会話が無いんです・・・」と実際に悩んでおられる親御さんもいらっしゃいます。

子どもに話しかけても「うん。」「いや。」「いる。」「いらない。」などの必要最低限の文言でしか返事がなく、とても感情を聴くコミュニケーションができない、という状態になっているそうです。

子どもとどのようにコミュニケーションしていくべきなのでしょうか。

コミュニケーションには、大きく分けて、

  • バーバルコミュニケーション(言葉でのコミュニケーション)
  • ノンバーバルコミュニケーション(言葉を使わないコミュニケーション)

があります。

「会話が無いんですよ・・・」と悩まれている親御さんは、ノンバーバルコミュニケーションを意識してみてください。

言葉を使わず態度で表す。

不登校と感情のコントロールおそらく、お子さんも「学校の話はしないで!」と態度で表現していることがあると思います。
そして、そのときはなんとなく親御さんも「この話しはしたくないんだな。」と感じ取れると思います。

日常生活の振る舞いから感じ取っていくという試みです。

・同じ時間、同じ空間に一緒にいることを良しとしているのかどうか
・関わりを完全に拒絶しているのかどうか
・今『何もしない』という行動を取りたいのかどうか
・今『何も考えたくない』という想いがあるのかどうか
・自分が親にどう思われているのか気になっているのかどうか
・親が何をしようとしているのか気になっているのかどうか

などなど、様々な情報を、日常生活の振る舞いから得られると思います。

そして、親に何かを話したいと思っているという気持ちを感じ取れるような状況作りを続けていくわけです。

昨今ではメールやLINEなど、言葉に頼ったコミュニケーションが非常に多くなってきています。
意識していないと、ノンバーバルコミュニケーションを行うことはとても難しく感じてしまいます。

しかし、私たちは感情というものがある以上、無意識的にノンバーバルコミュニケーションを行っていることが多いです。それを意識していくことから始めていっていただければと思います。
ノンバーバルコミュニケーションをできるようになるのではなく、気付けるようになっていくだけで良いんですよ。

・具体的にどういうことかわかりにくい
・人によって違うと思うので難しい
など感じる方は是非、カウンセラーへご相談くださいね。

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