不登校解決現場レポート

絵画療法で不登校を考える〜2つ効用について〜

こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。

f5716c02a53420a36682ba95ffa0352f_m肌寒くなり、街はイルミネーションでキラキラした光景を目にします。綺麗に彩られ、眺めていると一枚の大きな絵を見ている感覚になることがあります。(私だけでしょうか…)

さて、今回は「絵を描く」こと(絵画療法)についてお伝えします。

08ea965830aff5a9ff364e37edb7ec95_m絵画療法といいますが、描いてもらうことによる効用が2つあります。

①絵画療法により感情発散ができること。

クレパスやクレヨンで、描いてもらうのですが、思ったより力を使います。
普段、絵を描くことのない子ども達は、夢中になってくれることがあり、内側にあるものを外側に吐き出すという効果があります。
もともと絵を描くことが好きな子どもは、イキイキとして、得意気な表情を浮かべます。

②絵画療法では、言葉では表現できない無意識下の世界を読み取ることができること

直接的に対話をすると自己防衛がおこる子どもには、自己投影法が有効です。
スクイグルという手法や、バウムテストという手法を使います。

まずスクイグルは、子どもとカウンセラーが交互になぐり書きをし、見えたものを絵にしていきます。
いくつかの絵をつなげて、お話をつくるという技法です。
描かれたキャラクターに質問をしていく過程で、次第に子ども自身のこととして答えるようになってくるのです。
また作ったお話がハッピーエンドなのか、そうでないのかも、子どものイメージが反映されるようです。

とくに木を描くバウムテストでは、子ども自身も気づいていない本音の部分がでてきます。
幹は、本来もつ性格や生命力。枝は、情緒や知性の発達度合・他人との関わり、葉は、気分や感情の動き、自己表現を表します。(あくまでも傾向なので、他の心理検査とバッテリーを組むのですが。)

下から見上げる木を描く子どもは、権威を恐れて萎縮している場合があること。根が浮き上がっている木を描く子どもは、自分を実際以上に見せようとしている場合があること。枝先が広がっている木を描く子どもは、目的は目標を持って行動できないでいる場合があること。

あくまでも傾向ですが、子どもの状態を読み取り、これから何を考え、感じてもらうのかに役立てることができるんですよ。

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