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「どうせ自分なんて…」と悲観する子どもへの接し方のコツ①

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こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。

センターに来るお子さんの中には、

  • 「自分には価値がない」
  • 「どうせ自分なんて必要とされてないんだ」
  • 「生きていたって意味がない」

など、自分自身や将来に対して、希望を見出せずにいるお子さんもいます。

そんな発言をする子どもに対して、何と言ってやればよいのか悩みますよね。

そこで今回は、子どもの自信を育むコツを紹介していきたいと思います。

どうしても目に付く「出来ていない」「足りない」

普段の生活の中で、子どもの出来ていないことや足りないところに目が行きがちになることはありませんか?

・学校に行かない
・勉強をしない
・夜すぐに寝ない
・朝は起きない
・物を片付けない
・家事を手伝わない

子どもがそのような状況であれば、そういったマイナス面に目が向いてしまうのは当然のことですよね。

子どもの出来ていない所を指摘し、それを正す。
それはどのご家庭でも起きる、よくある事です。
「このままで将来大丈夫なの?」と心配になるほど、出来ていないところを指摘したくなりませんか?
それで子どもが自分の行動を修正出来るのであれば、それでいいでしょう。
しかし「それでも上手くいかない」という場合には、ぜひ別のやり方も試してみましょう。

「行動」ではなく「内面の努力」に目を向ける

センターに来られる親御さんのお悩みの中には、次のようなものがあります。

「子どもに自信を持たせたいから、なるべく褒めるように心がけているけど、褒めるところが見付からない」

このような悩みを持っている親御さんは多いように感じています。
子どもを出来るだけ肯定するべきだと分かっているけど、でも肯定するところが見付からない。

実は、これには裏技があるんです。
それは「見えないところを見てあげること」です。

どういうことかと言いますと、肯定するところがあまり見付からない親御さんは、目に見える「行動」に着目していることがほとんどです。

学校に行くかどうか、起きるかどうか、勉強するかどうか、手伝いをするかどうか等々。
行動に着目しても、やはり出来ていないことに目がいってしまうので、指摘や否定することになっていまいますよね。

学校に行っていないお子さんには、「本当はこうしたい。けど出来ない」というような、 気持ちと行動が裏腹になっているお子さんが多いですから、なおさらです。

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そこで「目に見えない内面的な努力」、「心の中で頑張ろうとしていること」に目を向けるのです。

・実際には上手くいかなかったけど、本人なりにやろうと思えていたこと
・少ししかやれなかったとしても、その少しに取り組んだ本人の努力
・答えは出せなかったとしても、どうしようか思い悩んで、本人なりに考えていること

そういった内面的な努力を見つけられたとしたら、こんな言葉をかけられます。

「上手くいかなかったかもしれないけど、それでもよく頑張ったね」
「頑張ろうって思ってくれて嬉しいよ」
「自分の頭でちゃんと考えているのね」

そういった、見えない努力を見てくれている人がいることって、ものすごく嬉しいことですよね。

逆に親御さんの立場で想定してみましょう

たとえば、子どもから頼まれて一緒に出掛ける約束をしたけど、急な用件が出来てしまい連れて行けなくなってしまって「連れていけそうになくなったの。ごめんね」と子どもに伝えた場面を想像してみてください。

そこで子どもから「約束したじゃない!」となじられるとどうでしょう?
少なくともいい気分はしませんね。
「私だってなんとかしようとしたけど、どうしようもなかったの」と言いたくなります。
「連れて行こうと思っていたんだ」ということを理解して欲しくなりますね。

もし、子どもから「忙しいのに連れて行こうとしてくれてたんだよね。ありがとう」と言われるとどうでしょう?
こちらの努力を汲み取ってもらえると、ほっと安心しますよね。
さらには「今度こそは連れて行ってあげよう」と前向きに考えやすくはありませんか?

これは子どもも同じです。
子どもでも、大人でも、自分の非を指摘されると言い訳をして自分を守りたくなりますし、前向きにはなりにくいです。
反対に、肯定されると心の余裕が生まれやすくなりますね。

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子どもの気持ちを少しずつ前向きにしていく上で、見えない努力を見てくれる存在が身近に居ることはとても大切です。
「頑張ってるね」と他者から認められることで、それだけで自信が高まることがありますし、「あ、自分って頑張ってるんだ」と自分の努力に気付けるので、自分自身を肯定的に見る可能性も高まるのです。

ぜひ子どもの「心の中でがんばっていること」に目を向けられてみてはいかがでしょうか。

他の「子どもの自信を育むコツ」はまた後日、紹介していきますね。

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