【事例から考える】子どもとの信頼関係は築けていますか?
皆さんこんにちは。
不登校支援センター福岡支部の永島です。
今回は、親子間における信頼関係にについて、お話したいと思います。
不登校問題の解決だけでなく、家庭における親子関係においても、子どもと親との間の信頼関係が必要です。
さて、親御さんに質問です。
- あなたは自分の子どもを信頼していますか?
- あなたは自分の子どもに信頼されていますか?
どちらも自信を持って「はい。」と応えられますでしょうか。
親子の信頼関係のためには『対等な関係』であることが前提として必要です。
親と子で対等というのは難しいと思うでしょう。
対等と言えば、「同じ立場になり、同じ見識を持っているものとして接する」というように感じてしまいますが、ここで言う『対等』とは、それとは少しイメージが異なります。
例えば、子どもが学校に行かなくなったときに
「なぜ学校に行かないのか?」
と叱責したり、悲観したりする親御さんがいます。
では逆に学校に行っているときに「学校に行ったのね!」と喜んだり子どもを誉めたり、認めたりすることを日常生活でしている親御さんは少ないのではないでしょうか。
『学校に行く』ということは社会では当たり前のことではあります。
しかしまだ社会を意識していない子どもにとっては当たり前という意識がそんなに強くありません。
そんな中、学校に行っても誉められないのに、行かなかった怒られるという接し方をされてしまうと子どもは学校に行くことに対して積極的にはなれなくなってしまいます。
他の例で考えてみましょう
スマホやゲームを扱う際に、「○時まで」とルール決めをするご家庭が多くあります。
もしそのルールを破ってしまうと、子どもは責められてしまうのですが、ルールをちゃんと守ったときに誉められることは少ないのではないでしょうか。
「子どもとちゃんと約束したので」と言われる親御さんもいますが、関係性が対等でない場合、子どもは「はい。」と言わざるを得ません。
その場合は子どもはすぐにその約束を破り始めます。
学校に行くのも、スマホやゲームの時間を制限するのも親が一方的に決めたルールであることがほとんどです。
そのルールを守らなければ罰を与え、守ることができても何も無し、となってしまうと子どもにとって不満が出てしまうのは無理もありません。
これでは誠意を持って対等に接しているとは言いにくいかと思います。
飴と鞭ならまだしも、鞭と無視では子どもが消極的になってしまうのも無理はありません。
そして言われたことをやっても認めてもらえず、結果が悪いと怒られていると、次第に子どもは自分のやりたいことしかやらなくなってしまいます。
「子どもは自分の言うことを聞いてくれない」と感じている親御さんは
できて当然、やって当たり前と思うことに対してでも、子どもができたことを誉める、認めるということを意識してみると、違うものが見えてくるかもしれません。
具体的にどういうことを誉めればいいのか、認めたらいいのか、どのような言葉をかけたらいいのか、など気になる方は是非、カウンセリングにてカウンセラーにご相談ください。
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