不登校解決現場レポート

演じることで、不登校解決を考える。〜ハロウィン(仮装)を例に解説〜

こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。

秋も深まり、先日はハロウィンで街が賑わっていましたね。
今年も様々な仮装をした方々をお見かけしました。年々、イベントに参加する人も増えているようです。

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単純にお祭り騒ぎをして、日々のストレスを解消できるという人もいれば、
違う自分を【演じる】ことによって、自己表現ができるという方もいるようです。

仮面をかぶったり、眼鏡をかけると「恥ずかしさ」が軽減されるという子どももいます。

ハロウィンという、年に1度のイベント以外にも、定期的にコスプレ大会に参加している子どもがいます。
キャラクターになりきることで、普段では抵抗のあるポーズを自信満々でとることができるし、気持ちも高揚するのだと話してくれます。
コスプレ大会には、ハロウィンと同じような非日常的な空間を体験できるという効果があるのかもしれません。

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私も以前に、コスプレカラオケというのを体験したことがありますが、妙にテンションが上がった記憶があります…

コスプレ大会に参加する、ある子どもの話を聴くと、

「学校では、感じることのできない自分にとっての【居場所】であったり、同じ趣味を共有する【仲間】がいる。」そうです。
「【居場所】があるから【わかってくれる仲間がいる】から、辛い学校も乗り切ることができる。」と話してくれました。

非日常的なイベントを活用しなくても、同じような効果が得られる場合があります。

演劇部に所属する子どもが数名いますが、この活動でも、他の誰かを演じることで別人のような振る舞いができたり、大きな声や、豊かな表情を作ることができるようです。

またストーリーによっては、自分と違うタイプの人の気持ちがわかるようになったという子どももいます。演じ続けることで、自分と違うタイプの人の感覚をつかむことができたのだと思います。

カウンセリングルームでは、子どもに他の人の気持ちや考えを理解し気づいてもらう為に、他の誰かを演じてもらうワークをすることがあります。(子ども自身にはその目的を伝えないことがほとんどですが。)
これを役割取得といいます。

自分自身を表現することが苦手な子どもには、指人形やパペットを使い、話をしてもらうことがあります。
これを続けることで、自分を表現することの感覚をつかみ、言葉で表現することに慣れていく過程が見られ
子ども達の成長を感じることができます。

「演じる」ということから、不登校を解決していくケースです。

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