学校に行かない子どもの自己防衛に関する問題を解決する方法 その②
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
学校に行かない子どもの自己防衛に関する問題を解決する方法 その①として前回は、学校に行かない子ども達は、さまざまな手段を使って自分自身を守っていることが多いという内容でお話しました。「否定者」という立場をとる子どもの事例を挙げてお話しましたね。
今回は、「犠牲者」という立場をとる子どもに関する事例を一緒に見て行きましょう。
では「犠牲者」という立場とは、いったいどのような態度をとるのでしょうか。
それは、「かわいそうな私」を演じてみせることです。
自分が哀れみの対象となれば、他者から支えてもらえたり、応援してもらえるというメリットがあるようです。
ご家庭のなかで、よく起こるケースを見ると
普段は元気にしているのに、学校に行く・行かないの話になったとたんに
弱々しくふるまってみたり、不安な表情を浮かべたりすることがあります。
そうすることで、それ以上に自分にとって都合の悪い話が継続されないことを知っているため、
「かわいそうな私」を演じて見せる、といったことがあります。
(本人が演じている自覚をしていないケースもあります。)
親御さんたちも、無理なことを言うと不登校が長引いてしまうのではないかという恐怖心から
「かわいそうな私」に応じてしまうことがあるように思います。
これが何度か続くと、子どもが
「かわいそうな私」を演じれば都合の悪い話や嫌な状況が回避できる、ということを学びます。
またそれだけではなく、支えてもらえたり、周囲の応援を受けられるというメリットもあるため
この「かわいそうな私」を演じることを処世術として身につける子どももでてきます。
しかし、そんな「かわいそうな私」を演じなくても、本当は子ども達それぞれに素敵な個性をもっています。
自分自身の強みを活かしながら、学校という社会を楽しむ力をつけるサポートをしたいものですね。