子どもの不登校を解決するために必要な2つの視点①
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
このブログをご覧になっている親御さんにとって、とても気になることのひとつには、
「子どもに対して私たち(親)が、その場・その時に、どのように対応すればよいのだろう」
ということがあるのではないでしょうか。
私たち不登校支援センターのカウンセラーは、センターにお越しになられる親御さんと
「これからどのように対応していくか」を日々話し合っております。
その過程において、『どのような見方や考え方で子どもを捉えるか』は、とても大切です。
なぜなら、その「見方」「考え方」によって、対応の方針が決定されるからです。
それでは、一体どのような視点を持つ必要があるのでしょうか。
子どもが求めていることは何でしょうか?
1つ目の視点は、「子どもが求めていることは何だろうか」という視点です。
おおよそこれと真逆の視点としては、「何が原因で子どもは行かなくなったのか」という視点があります。
「何が原因で子どもは学校に行かなくなったのか」という視点を持つことで
学校に行かなくなった「きっかけ」や、本人が「つまづいているところ」を理解しやすくなりますが、
原因探し・犯人探しに終始することになる危険もあります。
・学校で先生に強く叱られたのがきつかったんだろうな。
・友達に嫌なことを言われて行きづらくなったんだろうな。
・私たちの育て方が悪かったのかな。。。
・勉強についていけなかったから、授業に出られなくなったのかもしれない。
・子どもがだらしないのがいけない!
子どもが学校に行かなくなった原因を考えて行き着く先は
「誰かが悪い」
「環境が悪い」
おおよそ、この2つのいずれかです。
学校に行かなくなった原因を特定できたとしても、誰かや何かを批判するだけになりやすいんです。
解決が容易な原因であればよいのですが、そうではない場合には「じゃあ一体何をすればいいの?」と肝心なところが分からないままなのです。
では、「何を求めているんだろう」という視点に立つとどうでしょうか?
2つ目の視点は、「何を求めているんだろう」という視点です。
この視点に立つと、子どもがとった行動の意味や目的を考えることになります。
ひとつ例を出しましょう。
とある子どもが「学校に行ったって嫌なことを言われるだけだ」と発言したとします。
この発言に対しては、
・嫌なことを言われるのは辛いだろうけど、だからといって学校に行かないのはどうだろうか
・嫌なことから逃げるのは良くない
・言われても言い返すくらい強くなって欲しい
など、色んな反論が浮かぶかと思います。
しかし、その発言からその子が求めていることを考えると
・本当は周囲の人から認められたかったのかな
・友達と仲良くしたかったのかな
・親友と呼べる友達が欲しかったのかな
・嫌なことを言われずに済むような、安心できる学校生活を送りたかったのかな
など、色んな可能性も浮かべられると思います。
子どもの「求めていること」「得たいもの」が段々と分かってくると、
それは、その子の気持ちを理解することに繋がります。
・みんなと良い仲で居たかったのに、それができなくて寂しい思いをしてきたのかな
・1人ぼっちのような気持ちで居たのかな
そういった気持ちを親御さんがキャッチできれば、自ずとお子さんに対する対応も決まってくるでしょう。
「これまで一人で本当に辛い思いをしてきたのね」
と共感してあげることもできれば、
「どんなことがあっても私はあなたの味方だよ」
と安心させる声かけもできます。
さらには、得たいものが分かれば、「これからどうするか」を考える材料にできます。
「ではそれを得るためには、これから何が出来るだろうか」と考えさせたり、話し合ったりもできるでしょう。
そのように、問題を解決するために子どもに協力してあげることもできますね。
2つ目の視点につきましては、また次回、お話いたしますね。