お悩み解決「一問一答」子供の心理学

子どもの不登校を解決するために必要な2つの視点①

こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。

このブログをご覧になっている親御さんにとって、とても気になることのひとつには、
「子どもに対して私たち(親)が、その場・その時に、どのように対応すればよいのだろう」
ということがあるのではないでしょうか。2afee5ab2ebc5ab4c93b763d700a272f_m

私たち不登校支援センターのカウンセラーは、センターにお越しになられる親御さんと
「これからどのように対応していくか」を日々話し合っております。

その過程において、『どのような見方や考え方で子どもを捉えるか』は、とても大切です。
なぜなら、その「見方」「考え方」によって、対応の方針が決定されるからです。

それでは、一体どのような視点を持つ必要があるのでしょうか。

子どもが求めていることは何でしょうか?

a459da14e1915382f522facb00860992_m

1つ目の視点は、「子どもが求めていることは何だろうか」という視点です。

おおよそこれと真逆の視点としては、「何が原因で子どもは行かなくなったのか」という視点があります。
「何が原因で子どもは学校に行かなくなったのか」という視点を持つことで
学校に行かなくなった「きっかけ」や、本人が「つまづいているところ」を理解しやすくなりますが、
原因探し・犯人探しに終始することになる危険もあります。

・学校で先生に強く叱られたのがきつかったんだろうな。
・友達に嫌なことを言われて行きづらくなったんだろうな。
・私たちの育て方が悪かったのかな。。。
・勉強についていけなかったから、授業に出られなくなったのかもしれない。
・子どもがだらしないのがいけない!

子どもが学校に行かなくなった原因を考えて行き着く先は
「誰かが悪い」
「環境が悪い」
おおよそ、この2つのいずれかです。

学校に行かなくなった原因を特定できたとしても、誰かや何かを批判するだけになりやすいんです。
解決が容易な原因であればよいのですが、そうではない場合には「じゃあ一体何をすればいいの?」と肝心なところが分からないままなのです。

では、「何を求めているんだろう」という視点に立つとどうでしょうか?

1c67f8d9f0cd5f15bfbe55b0ce894c5e_m

2つ目の視点は、「何を求めているんだろう」という視点です。

この視点に立つと、子どもがとった行動の意味目的を考えることになります。

ひとつ例を出しましょう。

とある子どもが「学校に行ったって嫌なことを言われるだけだ」と発言したとします。

この発言に対しては、
・嫌なことを言われるのは辛いだろうけど、だからといって学校に行かないのはどうだろうか
・嫌なことから逃げるのは良くない
・言われても言い返すくらい強くなって欲しい
など、色んな反論が浮かぶかと思います。

しかし、その発言からその子が求めていることを考えると
 ・本当は周囲の人から認められたかったのかな
 ・友達と仲良くしたかったのかな
 ・親友と呼べる友達が欲しかったのかな
 ・嫌なことを言われずに済むような、安心できる学校生活を送りたかったのかな
など、色んな可能性も浮かべられると思います。

子どもの「求めていること」「得たいもの」が段々と分かってくると、
それは、その子の気持ちを理解することに繋がります。

 ・みんなと良い仲で居たかったのに、それができなくて寂しい思いをしてきたのかな
 ・1人ぼっちのような気持ちで居たのかな
そういった気持ちを親御さんがキャッチできれば、自ずとお子さんに対する対応も決まってくるでしょう。

「これまで一人で本当に辛い思いをしてきたのね」
と共感してあげることもできれば、

「どんなことがあっても私はあなたの味方だよ」
と安心させる声かけもできます。

さらには、得たいものが分かれば、「これからどうするか」を考える材料にできます。
「ではそれを得るためには、これから何が出来るだろうか」と考えさせたり、話し合ったりもできるでしょう。

そのように、問題を解決するために子どもに協力してあげることもできますね。

2つ目の視点につきましては、また次回、お話いたしますね。

【不登校支援相談会】定期開催中!
開催場所・開催日ついて詳しくはこちらをクリック!!

関連ワード: , , , , ,