不登校の子どもと良好な親子関係を築くための方法【事例1】【第1回目/全4回】
こんにちは。
不登校支援センター横浜支部カウンセラーの本沢です。
夏休みがあけ新学期に突入し、日増しに秋の深まる気配を感じます。
皆さんはいかがお過ごしですか?
秋には、秋ならではの楽しみがたくさんありますね!
私は先日、鎌倉の方へハイキングに行ってきました。
展望台から富士山も見られて、圧巻の見晴らしでした!
その景色に辿り着くまでの道のりを振り替えると、こんなに頑張ったのだなと嬉しくなりますし、
その道中で無意識に自分自身がどんな事を気にしているのかを気付かされます。
岩の上を歩く時は足を滑らせない様に慎重になったり、大股で歩くと息が切れるから歩幅を狭くしたり、道の幅に合わせて一列になったり、すれ違う人と自然と挨拶したり・・・
自然と、「自分が楽なスタイル」で目的地を目指していました。
その中で互いを気遣ったり、調和したり、会話をしたり・・・
そして目的地に辿り着いた時、「皆で一緒にゴールした」という達成感・一体感が感じますよね。
あの感じがとても心地良くて好きです。
さて話は変わりますが、夏休み、シルバーウィーク、祝日などとお休みが続き
センターに来られる親御さんの中には、
「楽しんでるのは子どもだけで、親は苦労が増えている」
なんておっしゃる方も少なくありません。
お昼ご飯はいつもより多く作らないといけないし、子どもは好きな事やってるけど、家事に休みはないし…
出来るだけ家にいないで欲しいという親御さんもいらっしゃいました。(笑)
こういった時期に親子関係が悪くなる事も多いんです。
裏をかえせば、建設的な信頼関係が作れると一回りも二回りも成長する可能性がある期間でもあります。
信頼関係を構築する過程では、「自分は愛されているか」「受け入れられているか」を確認する行動も見られます。つまり、あえて親御さんを怒らせようとしたり、困らせようとしたりもするんです。
そこで「受け入れられない」と感じると、
- ○○○でないと愛されない
- ○○○したら受け入れられない
とインプットされて、「完璧主義」や「ガンコ」、「自己否定」などの価値観が形成されます。
ただ、これは自分で自分を守ろうとする「防衛本能」なので、
無理に変えさせたり止めさせたりする事は出来ません。
一つ一つ「安心できる」体験を積み上げていく事が必要なので、多少時間もかかります。
皆さんは、どの様にお子さんと信頼関係を築いておられますか?
今どんな事に悩まれていますか?
少しでも参考になればと思い、私が担当したお子さんの例を一部交えながら、
次回お話していきたいと思います。