カウンセリングを通して感じた「子どもが不登校になることで子ども自身が困ること」②
こんにちは。
不登校支援センターの上原です。
前回、カウンセリングを通して感じた不登校になることで子ども自身が困ることの1つとして
「ルールのある集団感覚から離れる期間」を挙げました。
しかし、それも学校以外の施設や機関で補える、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、補えないとも言い切れないほど様々な居場所が増えてきていますが
やはり学校と比べると 「ある程度」 という言葉が必要となるかと思います。
そして子どもの将来を考えると、
今後も増えていくであろう、学校以外の施設や機関での居場所を
「学校登校への階段の1つ」
として利用することがポイントとなります。
それでは、なぜ「ルールのある集団感覚から離れる期間」を減らすために必要なのは学校登校なのでしょうか。
それは、学校が唯一子どもを我が子でもなく、お客様でもなく、社会的弱者の枠組みでもなく、【生徒】として扱っている環境だからです。
子どもにとって学校とは
一生徒としてのみ扱われる、ということもなく、
「社会の中で一生徒として扱われる」という貴重な経験ができる環境であり、期間になります。
(学校とは、一生徒が集う場であるのでルールがあります。)
そして一生徒は「社会の中で一生徒として扱われる」という経験を積んで、一社員や一社会人となります。
そのため不登校が長引くということは、「ルールのある集団感覚から離れる期間」を長くすることに繋がり
経験期間が減ることにも繋がります。