母親(父親)が子どもへの過保護・過干渉がやめられない3つの理由
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
前回は、「この「優しい行為」のいったい何が悪いのか?!」というテーマでお伝えいたしました。
カウンセリングを進めていると、親御さんから「分かっているけど、気がつくとまた過保護・過干渉をやってしまっている状態なんです。どうしたらいいでしょうか。」
というお話を聞きます。
それでは、事例を見ていきましょう。
【ケース1】
子どもの反応を見ている限り喜んでいることが多い為、「これで間違いない」と思ってしまう場合
「優しく接する」ということは、「厳しく接する」ということよりも、受容的に関わっている状態です。
そのため、親御さん自身が罪悪感を持たなくて済むんです。
優しく接してもらった子どもは嬉しいですし、子どもの反応を見ている限り喜んでいることが多い為、「これで間違いない」と感じてしまいます。
このケースは、親御さん自身が気がついていないことがほとんどで、過保護・過干渉をやり続けてしまいます。
【ケース2】
失敗する子どもや、うまくいかずに苦労している子どもを、親御さん自身が黙って見ていることが出来ない場合。
見ていると自分自身が辛くなるので、ついつい手を差し伸べてしまうわけです。
いまこの困っている瞬間だけ見ると、子どもがかわいそうに思えるかもしれませんが
長期的にみると、苦労して成長した子どもは乗り越える力をつけているので、安心してみていられることが多くなります。
【ケース3】
親御さん自身もその親御さん(祖父母にあたる方)から、優しく育ててもらった経験を持ち、そしてその親御さん(祖父母にあたる方)に感謝されている場合。
親御さんが「自分がしてもらったことを、今度は自分の子どもにしてあげたい。」と思うのは当然のことだと思います。
つまり、その親御さん(祖父母にあたる方)を子育てのモデルにしているわけです。
親御さん自身は、その優しさを上手に受け取ることができたのですが、同じように接したつもりが、子どもは甘えてしまっているのかもしれません。上手に受け取ることができなかったケースです。
これからできること。
「自分自身のコピーを見ているようです。」とお話しされる親御さんもいらっしゃいます。
もし仮に、子どもがその親御さんを見て育ち、親御さんのマネをしているとしたら、
親御さんは子どもに対して、とても大きな影響力を持つということになります。
だとしたら、これからできることがたくさんあるということ。
これから子どもの為になるモデルをたくさん見せればいいわけです。
これは、他の誰かではなく、影響力を持つ親御さんにしかなし得ないことです。
どんなつもりで「ついつい」手を差し伸べてしまうのか。
そこに気づくことから始まると思います。
過保護・過干渉についての松本先生のブログも是非読んでみてくださいね。