親子関係が良くなる!子どもを褒める時に気をつける2つのポイント
皆さん、こんにちは。
不登校支援センター福岡支部の永島です。
よく『子どもの育て方』や『子どものやる気を出す方法』などで重要な点として
「子どもを褒めてあげてください。」と言われています。
怒ったり、叱ったりするよりも、褒めてあげる方が、子どもたちも活き活きとしていくだろうということは想像しやすいと思います。
しかし、適切に『褒める』ということはとても難しいことです。
「ちゃんと褒めているつもりなんですけど、なんか上手くいっている気がしません。」
と感じている方もいらっしゃると思います。
適切に褒めるためには以下のポイントを確認しなければなりません。
1、『誰が』褒めるのか
2、『何を』褒めるのか
ひとつずつ見ていきましょう。
1、『誰が』褒めるのか
例えば、”嫌いな人”、”好きな人”、”尊敬する人”、”どれにも該当しない人”に同じように褒められたとして、どれが一番嬉しく感じるでしょうか?
おそらく”好きな人”、”尊敬する人”になると思います。
褒められる内容によっては”尊敬する人”の方が嬉しいと感じることもあります。
親御さんが子どもを褒めていたとしても、その褒め言葉が子どもに響いているかどうかは、子どもから親御さんがどのように見られているか、によります。
この記事を読んでいる方は、是非自分に置き換えて、周りのいろんな人に同じように褒められたときに、自分がどう感じるかを想像してみてください。
2、『何を』褒めるのか
特に褒められて嬉しいことは、本人が一番努力していること、拘っていることです。
この努力や拘りが大きければ大きいほど、1の『誰が褒めるか』が嫌いな人であっても嬉しく感じることもあります。ある程度の年齢の子どもが「このくらいできて当然でしょ。」と思っていることを褒めても
あまり心に響くことはありません。
むしろ危ういのは、褒め方によっては意図しない価値観を身につけてしまうことがあるということです。
例えば、子どもがテストで100点満点を取って帰ってきたときに
「100点取ったのね!すごいね!頑張ったね!!」
と褒めたとします。
このとき、子どもが100点を取りたいと思い、そのための努力をしてきていたのであれば、適切な褒め言葉になります。
子どもが何の努力もせずに100点が取れていた場合、
「ああ、100点だから褒められたのか。」
と感じてしまうこともあります。
そうすると、
「100点取らないと褒められない。」
「100点でなければ認めてもらえない。」
という価値観に発展する要因になることもあります。
そして、子どもが100点を取りたいとも思わず、努力もしていない場合、
「お母さん(お父さん)は100点が嬉しいんだ。」
と感じることがあります。
そこから身につく価値観については、これをご覧の皆さんで考えてみてください。
さらに、この子どもが小学校1年生なのか、小学校6年生なのかの違いでも、感じ方、捉え方は変わってきます。
もちろん、子ども皆が皆そうあるとは限りません。
適切な褒め方をするためには、やはり子どものことをよく知っておく必要があります。
何に拘りがあり、どんな努力をしており、どんな思いを持っているのか。
そして、それを知るためには日々子どもとコミュニケーションをとり、子どもの心を聴く必要があります。
これが傾聴の目的の一つでもあります。
上記のような難しいポイントもあるのですが、
それとは別に性格的に褒めることが苦手な親御さんもいます。
「こんな言葉、褒め言葉にならないんじゃないかな?」
などとついつい考えてしまい、褒めることへのハードルが高かったりします。
「自分なんてまだまだですよ。」と謙遜の意識が大きい親御さんほど、このような傾向があるようです。
これについては、『メンタルブロック』というものがあるのですが、これはまた別の機会にお話ししたいと思います。「早く知りたい!」と気になる方はカウンセリングの時にお尋ねください。
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