〜夏休みに考える不登校〜 子どもがふとんから出てこない時、どう接する?【第2回目/全3回】
こんにちは。
不登校支援センター横浜支部カウンセラーの本沢です。
今回は前回の続きで、お子さんの「今の状態を客観的に知る」についてお伝えしたいと思います。
まずはお子さんの情報を整理する為に、頭の中から出していきましょう。
・お子さんは身体症状を起こしてますか?
身体症状とは、頭痛・腹痛・吐き気などもそうですが、昼夜逆転・不眠なども含まれます。
内科を受診されたり、お薬を服用されても改善が見られない場合、それは「ウィルス」や「体調不良」が原因で引き起こされているものでは無い可能性が高いです。
・家の中で思う様にいかない事やイライラした時に、ご家族に感情をぶつける事や、物や人に暴力を振るう事はありますか?
幼少期からそういった傾向があったか、不登校になってから顕著になったかも関係あるかも知れません。
感情をぶつける事や、暴力を振るうという行動は建設的な問題解決とは言い難いです。
対象の相手が気持ち良くはないですよね。
子どもはそれが分からない程、愚かではありません。分かっててやっていると思った方が良いでしょう。
だとしたら、目的があるはずです。
・自分の気持ちや思いを親御さんに伝える事は、どの程度ありますか?
また、どの様に伝わりますか?
親御さんや周りの大人が分かる形で伝えてくるとは限りません。
一つの例として、「言葉」です。
「何も言ってこないんです・・・」が、何も伝えていないとイコールではないです。
行動・態度など、「言葉ではない」何かで常に発信しているはずです。
・お子さんが「遊ぶ」時、どの様に遊んでいますか?
一人遊びですか。
2人で遊びますか。
少人数もしくは集団で遊びますか。
・複数の友達と「遊ぶ」としたら、関係性はいかがですか?
コミュニケーションを取りつつ、共同作業として役割を分担して遊んでいますか。
それとも同じ空間にはいるが、意志の疎通は図らずに別の事をして、それぞれで遊んでいますか。
などなど。
実際のカウンセリングの中で親御さんと共有する点を一部挙げてみました。
ここで上がってきた情報を整理する事で、「今の状態を客観的に知る」事に一歩近づいていきます。
では次回は、どの様に整理しているかをお伝えしていきたいと思います。