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夏休み明けから学校に行って欲しい!長期休みだからこそ考える『子どもへの怒りを減らす方法』

家族に対する怒り

皆さん、こんにちは。
不登校支援センター福岡支部の永島です。
「こんなに怒ってばかりの自分が嫌だ。」

「自分はなんて心が狭いんだろうか。」

「もっと心にゆとりを持てるようになりたい。」
家で怒ってしまうことで、こんな自己嫌悪を持っている人がたくさんいます。

以前の記事で怒りの感情のコントロールについてお話ししましたが、
今回は、そもそも怒りが湧かないようにすることについてお話ししたいと思います。
よく

「怒りは第2感情である。」

と言われています。
これは『怒り』の前には『期待』があり、その期待を裏切られた悲しみが第1感情としてある、ということです。

この悲しみをそのまま出せる人は、怒ることが少ないですし、
そもそも『期待』が少ない、または周りに期待することが低い人も怒ることが少ないです。
例えば「待ち合わせは1分でも遅れては相手に対して失礼なことだ。」という価値観を持っている人は、
それを周りにも求めがちだったりします。

そうなると、周りの人に対しても「1分も遅れることなく待ち合わせにきて欲しい」という期待を持ってしまいます。

そして待ち合わせに遅れる人がいたときに、

「遅刻されてしまった」という悲しみがあり、その後に「なんで遅刻するんだ!」という怒りが湧いてきます。
このメカニズムを理解し、

「周りに求めすぎないようにしましょう。」

「期待し過ぎないようにしましょう。」

というのが、怒りが湧かないようにする秘訣です。

しかし!

これは、あくまでも他人との対人関係における話です。

家族関係においては話は別になります。

なぜ家族関係においては別になるのかというと、家族とは家庭に所属しており、自分の意識で遠ざけることができない関係性だからです。

家庭で共に暮らす関係でない他人であれば、期待しなくても自分自身に影響はありません。

しかし、家族であれば、家族の行動が自分自身に影響を及ぼすことが多くあります。

お母さん方は特によく経験されていると思います。
例えば、

「子どもがいつも学校に遅刻する」

「学校ですぐにケンカする」

ということがあるとします。
このときに子どもに対して「遅刻しないこと」、「ケンカしないこと」を期待しない、ということをしたとしましょう。

実際子どもが遅刻すること、ケンカすることについては悲しみも怒りも湧かないかもしれません。

ですが、このことは、学校の先生だったり、ケンカした相手の保護者だったりから、お母さん自身に対して電話などによるストレスになる影響が与えられてしまいます。
これを気にしないようになれるのであれば、期待しなくても良いですよ、で終われるのですが、それが難しい親御さんもたくさんいます。

「親御さんのストレス耐性を高めて、気にしないようになりましょう!」

という手段もありますが、ちょっと今回は別のアプローチでお話しします。
先ほどの例でいうと、「子どもが遅刻する」「子どもがケンカする」ことに対して、

親御さん自身に後々ストレスのある影響がある場合、怒りが湧いてきますし、
実際にそのストレスがかかってこなくても、期待を裏切られたということで怒りは湧いてきます。
例えば、家で兄弟がケンカしていた場合、兄弟でのケンカであれば他所から苦情などを言われることも無いので落ちついて対応できる親御さんもいると思います。(マンション住まいで上下左右への騒音になるということは別として・・・)

しかし、家で兄弟ゲンカしているのを見て、「外でも他の友達にも同じようなことをしているんじゃないだろうか?」という不安が生じたりします。

そしてその不安が現実になることを想像することでストレスを感じてしまい、怒ってしまいます。

これはいちいち頭で考えて不安を感じているのではなく、反射的に連想されて不安という結果だけが認識できている状態です。
さて、これを言葉で簡潔に書きますと、

子どもの行動で、“間接的に影響があり”親御さんが怒ってしまう。

ということになるのですが、

ここでひとつ考えて欲しいことがあります。
「子どもは、あなたを怒らせるためにその行動をしていると思いますか?」
ここで自信を持って「はい」と答えられてしまう方は、すぐにでもカウンセリングにいらしてください。

 

では、子どもは親御さんを怒らせるためにその行動をしていないのであれば、なぜそのような行動をしているのでしょうか?
『学校に行かない』という行動も、何かしらの目的があり、それを達成するために行っているものです。

そこをカウンセリングや心理検査などから少しずつ紐解いていきます。

そして、子どもがなぜそのような行動をとってしまうのか、それが理解できれば怒りも鎮まってきますし、改善方法も見えてきます。

しかし、その行動を行っている目的は、子ども自身は説明することができないことがほとんどです。

「言いたくない」ということもありますが、多くの場合は「どういう言葉で表現したら良いのかわからない。」という状態です。

この状態をもどかしく思い、子どもに対してのイラ立ちなのか、理解できない自分自身に対してのイラ立ちなのか、それともそんな状況になってしまった周りの環境へのイラ立ちなのか、もしくはそれら全てなのか。

そんなイラ立ちから親御さんもついつい怒ってしまったり、落ち込んでしまったりしてしまうこともあるのではないでしょうか。
理解できないもどかしさで悩むのに疲れてしまい、「とにかく学校に行きさえすれば良いのに」と思ってしまい、根本問題から目を逸らしてしまう
疲れている状態での思考では、改善していけるアイデアは生まれてきません。
そんなときのため、またはそうならないようにするためのカウンセリングです。

 

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