夏休み中に考えておきたい、『不登校と躾(しつけ)』【夏休み明けからの登校再開に向けて】
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
先日、北海道で7歳の男の子が行方不明になり、無事に保護されたというニュースが世間を賑わせました。そこで物議を醸すことになったのが「躾」に関して。
不登校を考えるカウンセリングでも、「躾」をテーマに親御さんと一緒に考えることがよくあります。読んで字のごとく、身に美しい。正解のない取り扱いの難しいテーマだと思います。
・権威的に関わるべきか?許容的にかかわるべきか?
・賞罰は必要か?
・父性か母性か?
罰を与えることの弊害は、容易に想像できると思います。
「しかる時にたたく、また声を荒げる」と否定的に伝え方では、子どもにとっては「何が悪いかが理解できずに、ただただ顔色だけ伺うような子どもになる」ことが起きるケースもあります。
また罰に慣れてくる子どももいます。すると大人からの罰は、軽い罰から、重い罰に移行する傾向があります。
それから大人の罰はいつか品切れになります。罰を与えるには、いつも監視していられることが前提になりますし、やはり子どもより長く生きることは難しいのです。
賞を与えることは、罰に比べると承認されていますし議論にはなりにくいように思います。
しかし賞を与えることも、うまく機能しないケースがあります。
まず、子どもからの賞に対する要求がエスカレートすること。また賞がなければ自分自身をモチベートできない子どもに育つこと。さらに誉め言葉を出すことの弊害もあります。(以前のブログをご覧ください。)
外(親御さん)からのコントロールには限界があるように思います。大人になるということは、内的な(子ども自らの)規範意識を持たせることが大事なのかもしれません。
読んで字のごとく、身に美しい。
三省堂の大辞林には、次のように記しています。
「子どもに礼儀作法を教えて身につけさせること。また身についた礼儀作法」
礼儀作法とは、人間関係や社会生活を円滑にすすめる為の行動様式のことです。そう考えると、子どもが社会に適応することであり、さらに探求すると「子どもの自立」に行き着くのかもしれません。
不登校とは、学校という社会に適応できないこと。親御さんには、子どもに対して最も影響力があると言っても過言ではありません。学校に適応する。それをサポートする為に、これからできることがたくさんあるはずです。
【2016年7月26日開催!】〜不登校支援相談会〜のお知らせは、 下記のURLをクリック!
『9月の夏休み明けから学校に行って欲しい!〜不登校解決のきっかけを掴む為に夏休みに必要な準備とは〜』
※不登校支援相談会は、全国の支部にて同じ日程で開催されます※