お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート

子供が学校に行きたくないと言った。親としては何ていうのが正解?

ゲームで子どもが不登校こんにちは。不登校支援センター横浜支部の不登校支援カウンセラー 本沢です。

最近、スマホ向けのゲームが本当にたくさんありますよね。
不登校支援センターに来る子で好きな子も多いので一緒にやっているのですが、大人もハマってしまうクオリティーの高さ!

最近特に好きなのはLINEディズニー「ツムツム」です♪
このゲーム、ついつい家でもやってしまいますね。
何よりディズニーのキャラクターが可愛いですし、自分の手で育てていくのが、また愛着がわきますね!
気付くと「もうこんな時間!?」なんて事もしばしば…

あ~、今日中にこれやっておきたかったのに~
って、嘆いています。

大人でもついつい好きな事を優先して、やりたくない事を後回しにしてしまうんですよね…。

さて、今からお話するのは、不登校支援センターに来られた中学1年生の男の子のお話です。

その子はゲームが大好きで、友達とも対戦プレイをしたり、協力プレイをしたりで楽しんでいました。

冬休みも大好きなゲームで友達と遊んだり、家族と旅行に行ったり、とても満喫していました。

長かった冬休みも終わりが近づいて、親御さんも
「ほら明日から学校でしょ。明日の支度して早く寝なさい」

なんて話をしていたら、急に子供が
「宿題が終わらないから、学校に行きたくない」

と言ってきて、ビックリされたそうです。

でも、そんな理由で学校を休ませる訳にはいかないですよね。

「だから早く宿題終わらせちゃいなさいって言ってたじゃない」
「遊びに行った時は、あんなに楽しそうにしてたじゃない」
「やってない子だっているんだから、気にしないでいいじゃない」

って言ってみたりしたそうです。

最終的には
「じゃあ宿題が終わったら行くのね。しょうがないわね…」
と一緒に手伝ってあげたそうです。

でも、宿題が終わったのに朝になったら
「やっぱり行きたくない」と。

ええー!昨日手伝ってあげたじゃん!

「せっかく宿題は終わったんだから、提出しに行ったら」
って言ってみても、「行きたくない・・・。」って渋ってばかり。

仕方なく先生に相談して、先生にも以下のように言っていただきました。
「宿題終わってなくて大丈夫ですから、とりあえず学校に来てください」と。

だから、子供にも
「大丈夫!学校行こう!」
と伝えても、気の無い返事。

それでも、動かない子供を目の当たりにしたら、
どうしたら良いのか分からない。

そんな背景で、当センターにご相談に来られました。

クラスで何か嫌な事があったの?
部活で何か嫌な事があったの?
友達にいじめられてるの?
勉強が分からないの?
宿題の量が多かった?

と、きっと何か原因があるのではないかと、本人に聞いてみると

勉強が嫌だ。
部活の練習が面倒くさい。
登下校の方向が一緒の友達が少ないから嫌だ。
学校がつまらない。
ゲームをやりたいから行かない。

などと答えたそうです。

そんな理由で学校を休ませて良いのか悩みますよね…

学校での様子を先生にも聞いてみると
学校では、特におかしな様子は見られませんよ。

友達とも普通に話してますし…。
ますます何なのか分からなくなってきませんか。

実際に親御さんは、
「学校に行きなさい!」
と言ったら良いのか
「行きたくないなら、休んで良いよ」
と言ったら良いのか分からないと悩まれていました。

まず、親御さんと取り組んでいった事は、もう一度「子ども」をよく知る事です。

家ではどんな時にどんな行動をしているか。
カウンセリング内では、どんな行動をしているか。

この情報を積み重ねて積み重ねて…

そこから、親御さんの関わり方、先生からの関わり方を一緒に考えて実践していきました。

その子は中学3年生までは、行ったり休んだりの五月雨登校をしてましたが、高校生になってからは今のところ皆勤賞との事です!

今では部活に熱中して、部員と一緒に大きな大会に出場する事を目指して頑張っているそうです。
親御さんとしてはもう少し勉強もして欲しいなと、溜め息をつきながら、でも嬉しそうに話してくれました。

 

最後に

よく聞くアドバイスで
「子ども自身のやる気が出るまで見守りましょう」
というのがありますよね。

この言葉自体が間違っているとは思いませんが、解釈を間違うとただ不登校が長期化してしまいます。

「何が」「どうなる」のを「いつまで」「どう見守る」のかはご家庭によって千差万別です。

今のお子さんの状態を様々な角度から理解し、方向性を定めて早期解決を目指していきましょう。