高校中退という選択肢から考える今後の見通し
こんにちは、不登校支援センター札幌支部の松本です。
中学生の不登校の場合、内申点評価が高校進学への鍵となることは皆さんご存知だと思います。
高校生の場合は、単位の取得が出来ない場合は原級留置となり、留年しもう一年やり直すか、他校に転校をするなどの選択肢が出てきます。幸い北海道にも通信制高校がかなり増えてきていることもあり、転校に関しては比較的簡単に出来る時代となりました。
ですが、どの親御さんも転校に関してはナーバスに考えてしまいます。その要素はなにか?
本当に通うことができるのか?
学費がかかる
生活を見ていると目に余るほど、生活サイクルが乱れている
などなど、列挙すると様々な懸念が出ると思います。
私立の単位制高校などは、様々なカリキュラムを作っており、「生活スタイル」に合わせた学び方を提供してくれますが、その分、学費は高めにかかります。もちろん公立でも単位制や通信制高校は用意されていますが、カリキュラムは一定であること、公立の単位制、通信制などは三年での卒業は難しくなりますが、私立単位制高校では3年での卒業も可能なケースがあり、そういったところも私立を選択される要因のひとつとなります。
そういった高校に編入し、通い始め不登校傾向が見えなくなることで、親御さんは安心感を持たれますが、ここで考えなければならないのは
学校に行かない=不登校なのか?ということです!
学校に行かないという手段を用いストレスから身を守る為の一つの手段として学校に行かないという選択をしています。
ストレスは多かれ少なかれ、皆さんの身の回りに潜んでいますが、対処をする事で、改善に向かうことは出来ますが、不登校という手段は改善ではなくストレスの元を断つということです。この方法を使い続けると
行かない(不登校)という手段でしかストレスの処理が出来なくなる
という事が懸念されます。この問題を抜きに不登校という問題の解決はないという事をご理解いただければと思います。