「休ませたいけれど出席日数が気になるんです」という方へ 【高校生の不登校必見】
皆さん、こんにちは。
不登校支援センター福岡支部の永島です。
5月病の季節がやってきましたね。
子どもも大人も、連休明けが憂鬱に感じている人は多いかと思います。
皆さんは上手く乗り切れているでしょうか?
私自身は嬉しいことに以前の職場も、今の職場も好きなので5月病とは無縁ではあります。
(以前の職場は休日出勤が当たり前だったので、連休もそんなに無かったかなぁ・・・)
さてさて、大人であればこの憂鬱な気分を乗り越える方法を身につけており、少し踏ん張って仕事に行っていれば、6月になるころには慣れていたりする人もいるでしょう。
子どもは、小学生のときは友達に会えたりするのが楽しみで、連休明けの憂鬱さはあまり感じないこともあるでしょう。
しかし、中学生、高校生になってくると、連休明けの憂鬱さに苦しむことも多いと思います。
小学生でもそうなのですが、上手くいっているときは何も気にせず学校に行けるのですが、
「学校に行きたくない」と感じ始めたときはひとつの試練になります。
このときの対応の仕方がとても大事です。
子どもが辛そうにしているのを見ていると、「少しは休ませた方が良いだろう。」と感じ、休ませることもあると思います。
そして休むことで、休み始めた当初は子どもも学校を休むということに葛藤があり、様々な症状が見られると思います。
・依存症なのかと思ってしまうくらいスマホやゲームばかりしていたり
・登校時間になると仮病かどうかわからないような体調不良を訴えたり
・いつもとは違うような態度を取ったり
・家族やモノに当たるようになったり
・部屋に閉じこもってしまったり
・お風呂に入らなくなってしまったり
学校に行けないという状態は同じでも、子どもの行動として見られる症状は様々なものがあります。
そして、さらに時間が経つと、それらの症状も落ち着いてくることもあります。
小学生、中学生であれば、自然に落ち着くのを待ってから、と考えられる親御さんもいらっしゃりますが、
高校生ともなると、出席日数の関係上、進級・留年の問題が発生してしまいます。
落ち着くのを待っていたら留年してしまうので、その前になんとかしたい!と相談に駆け込んでこられるクライアントは多いです。
そして、子どもに留年や進級の話をすると
「学校を辞めたい」
と言い出すことも多いです。
このときに親御さんにやっててもらいたいことがひとつあります。
それは親御さんの方で、出席日数の確認を可能な限り具体的に行うことです。
もちろん「あと○日は休んでいいから、それまでは休もう。」という考え方は良いとは言えませんが、
“子どもが自分で意識しないうちに留年が決まってしまった”という状況は作らないようにしてもらいたいのです。
留年するかしないかの決定を、言葉にすることをとても苦痛に感じる子どもも多いです。
その子どもたちには『行動で意思決定をする』というステップがとても重要になります。
ただ、その情報の伝え方についても、
「今日は学校どうするの?」
「あと○日休んだら進級できないよ。」
「ちゃんと出席日数のこと考えてるの?」
などと、細かく伝えることはできるだけしないでください。
この声かけが子どものストレスになり、子どもが自分で望まないことをやけになって言動として行うことがあります。
「うるさい!そんなに言うなら学校辞める!」
「お母さん(お父さん)がうるさく言うから、学校行く気が無くなった。」
などと言いかねません。
情報の伝え方としては、「このままどの授業にも出席しない場合は、○月○日学校を休んだ時点で進級ができない。」というデッドラインを子どもに伝えた上で、カレンダーか何かに記載しておき、子どもの目につくところに置いてください。
当センターに通っている高校生も、留年する子、我慢して進級する子、転校する子など、どの進路を選ぶ子どももいます。
ただ、その選択をとって上手くいくかいかないかの違いはかなり大きく、上手くいかない子の特徴も明確です。
ここでお伝えしたいことは、
・留年を気にするときに親御さんにやってもらいたいこと
・その後の進路は様々ですが、どの進路でも上手くやっていける事例はたくさんある
ということです。
「もっと具体的に聞きたい。」
「自分の子どもはどうしたら良いのか?」
「出席日数の伝え方がわからない。」
「学校は辞めたいと言ったら辞めさせた方が良いの?」
「親として他にできることはあるの?」
など、いろんな疑問はあると思います。
その際には是非、無料面談にいらしてください。
早ければ早いほど、改善も早く行える可能性がとても高いです。