不登校解決現場レポート子供の心理学

専門家に「見守りましょう。」と言われて、何を見ればいいのか困っていませんか?

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こんにちは。不登校支援センターです。 こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。    

 

 

先日、長らく通院していた皮膚科の病院へ言った際に、お医者さんから 「だいぶ良くなっていますね。ですので、経過を見るために様子を見ましょう。もし、悪化したら来て下さいね。」 と言っていただきました。 「ふぅ。良かった~!」と、安心感たっぷりで、かつ、スキップ交じりで病院を出ました。 が、その晩、私の頭の中では 「待てよ。悪くなる可能性もあるのか。そうなったらまた病院に行かなきゃいけないのか…。」 という、不安のループに入ってしまいました。 今はすっかり良くなったので、一安心ですが、あの時はものすごく不安だったのを鮮明に覚えています。 専門家の言葉って紙一重だな。と、感じた瞬間でもありました。

先日、初回面談でお越しになった親御さんから、こんなご相談を受けました。

「学校のスクールカウンセラーの方が、今、疲れている様子なので、休ませてあげましょう。と言って下さったんですけど、私としては何もしなくて大丈夫なのかな・・・? という不安があるんです。」 この親御さんは 『スクールカウンセラーの先生から言われたら、従わなきゃいけないしな・・・。』 という反面、 『本当にこれでいいのだろうか・・・』 という不安も生じてきたそうです。   見守っていても何も子どもが動かなければ、不安の方が大きくなってきますよね。 このようにご相談にお越しになるケースはとても多いです。 その際のお話としては、

  • 「一体何を見守ればいいの?」
  • 「見守ってからどうすればいいの?」
  • 「これ以上ひどくなってしまうのでは?」

と、不安に思われている親御さんが多くいらっしゃいます。 親御さんが何かをしてあげたくても、どのような状態かわからなければ、何をしてあげればいいのか迷ってしまいますよね。 ですので、

まずはお子さんを「知る」という事がとても大切になってきます。

  我々カウンセラーも、どのようにすればいいのか。どんな言葉を掛けていけばいいのか。 という問いには、そのお子さんの状況や状態に応じて、かつ、悪化を防ぐために、適切なアプローチをしていくので、直ぐには答えかねます。 ですが、どの観点で見ればいいのか。 そこについては、今からでもできる事があります。

まずは、お子さんの「行動の目的」を見ましょう。

「~だから。」という過去の原因を見るのではなく、「~のために。」というように、この先の目的に視点を変えてみましょう。 例えばこのような感じで 「うちの子は、何のために、学校に行かないのだろう?」 「うちの子は、何を達成するために、学校を休んでいるのだろう?」 …というイメージで、先に目を向けてみましょう。  

イメージのために、一つの具体例を挙げます。

以前、絆創膏を2枚、人差し指に貼ってきた小学生の女の子がいたので、どうしたの?と聴いたところ。 「昨日、ママの料理のお手伝いをしてたら切っちゃったの。」 と、言ってきたので、2枚だからさぞかし傷も大きいのかなと思い、お母さんに尋ねたところ、 「え?2枚も貼ってたんですか?確かにお手伝いはしてくれたのですが、2枚も張るような傷はなかったと思うのですが…」

それでは、この女の子が絆創膏を2枚も貼った目的は何だったでしょうか。

イメージしてみましょう。 何個でも構いませんので、思いつく限り挙げてみて下さい。

  • 傷口を治すため
  • 止血のため
  • 更に悪化するのを防ぐため
  • 防水のため…

など、様々な目的が思いつくかと思います。 では、その子の目的は何だったのかというと、

「カウンセラーの先生に、より注目してもらうため」でした。

その子は、自分により関心を持ってもらうということを達成すべく、絆創膏を2枚貼るという行動をしていました。 ですので、私がその子に、「どうしたの?」と聞いた時点で、目標は達成されていたのです。 確かに、その後のカウンセリングの時間の機嫌は良かった気がします。

いかがだったでしょうか?

「なるほど。」 「予想と違った。」という方のほうが多いのではないでしょうか。 【子どもは、大人の想像を超える目的を持っている事があります】 ですので、より視野を広げて見ていく事が大切なのです。 原因や理由だと、「傷を負ったから。」で、終わってしまい、それ以上の視野で見ることは難しくなってしまいますが、目的に目を向けるだけで、「あれかな?いや、これかな?」と、多くの視点を持つ事ができますよね。 考えられて感じたかと思うのですが、目的を見定めていくのは難しいことです。ただ、沢山考えようとすると、お子さんのことを様々な視点で見ていく事ができますよね。 まずは「目的を見る。」ここから始めてみませんか?    

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