【怒りがちの方必見】怒りの感情のコントロール方法
皆さん、こんにちは。
不登校支援センター福岡支部の永島です。
「怒っちゃいけないことはわかっているけれど、つい怒ってしまう。」
「子どもをこんなに怒ってしまう自分が嫌だ。」
「こんなに怒っていたら、子どもに嫌われてしまうんだろうな。」
などと、怒ってしまうことに罪悪感、嫌悪感を持たれている親御さんもたくさんいらっしゃるでしょう。
特に『お父さんは厳しさ、お母さんは優しさ』などと言う考え方をされている人もいるでしょうし、
そのせいか、どちらかと言うとお母さんがこのことで悩んでいることが多いように感じます。
今回はそんな『怒りの感情のコントロール』についてお話ししたいと思います。
怒りの感情のコントロールとは?
怒りの感情のコントロールというと、例えば、怒りが湧き上がったときに、それを静めていくようなことがあります。
世の中にはいろんな『怒らない方法』を記すような本があると思います。
どれも納得はできるけど、実践が難しかったり、いざ必要なときになると頭から抜けてたりしますよね。
・6秒間待つ
・好きなタレントや芸人のことを思い出すなど、別のことを考える
・「いや、きっとこれにも何か大事な意味があるはずだ!」と考えてみる
・心を無にする(瞑想をする)
・ジョジョ立ち(※1)をしてみる
など、様々な方法があります。
どれも言葉にするのは簡単で、行動するのは難しかったり。
大雑把に言うと、
『時間が過ぎるのを待つ(怒りのピークは時と共に過ぎていく)』
『焦点(意識)をずらす』
の2パターンがあります。
私が個人的に印象に残っている怒りを静める方法とは?
私が個人的に印象に残っている怒りを静める方法は、
「私は今怒っています。」
と淡々とした口調で6回声に出す、というものです。(どこで仕入れた知識かは忘れてしまいましたが・・・)
全日本怒り鎮静化協会(※2)に加入し、日々怒りの静め方を研究するのも良いでしょう。
これも『怒る』ということから、『怒りを静める』という方に焦点(意識)をずらす習慣をつけるということです。
怒りの静め方のトレーニング方法
怒りの静め方のトレーニングとしては、
-
瞬間的に発散する行動を抑えられるようにすること
-
怒りが湧くたびにその理由を理解すること
があります。
皆さんも頭ではわかっていると思いますが、怒って良いことはありません。
ですが、人間は感情の生き物です。
怒り、悲しみなどは湧き上がってくるのが当然です。
なので、全ての怒りをコントロールしようとする必要はありません。
特に子育てに関しては『怒り』を必要とするケースもあると、私は思います。
これに関しては話が少しそれていってしまいますので、また別の記事で紹介することにしましょう。
自分の中でコントロールするべき怒りを認識して、それについてトレーニングを続けていけばと思います。
『怒り』に関しては、
『そもそも怒りが湧いてこないような考え方を身につける』
という方法もあります。
次回はこのことについて書きますね。
最後に・・・
怒りをコントロールしたいと思っている親御さんにお伝えしたいことがあります。
人間ですから感情があり、怒ることがあるのは当たり前です。
その自然なものを無理矢理コントロールしていくのは『我慢』でしかなく、それはコントロールではありません。
『我慢』はいつか決壊し、より悪い状況を生み出してしまいます。
反応として怒りが湧いてしまい、反射で怒ってしまう。
大事なのはその反応、反射の行動ではなく、
その反応、反射の後の振る舞いです。
とっさの反応よりも、その後の振る舞いの方を大事にしてください。
怒ってしまったことに自己嫌悪や反省をするのではなく、
まず、怒ってしまった相手に素直にフォローできるようになってください。
「つい怒ってしまったけど、怒って言う必要は無かったよね。ごめんね。」
などと言えるようになるなど、ご自身にあったフォローの仕方を探してもらえたらと思います。。
そして、親自身がそのお手本となり、子どもに対しても行えるようになれば、
子どももその姿勢を理解し、その行動を学習していきます。
親御さん自身のためだけでなく、子どものためにもその行動を素直に行えるようになってもらえたらと思います。
(*1) ジョジョ立ち。少年ジャンプで連載されている『ジョジョの奇妙な冒険』で描かれている、表現力豊かな立ち方。
(*2) おそらくこんな協会はありませんが、世の中にはいろんな全日本協会がありますね。