感情のコントロールに必要なもの
皆さん、こんにちは。
不登校支援センター福岡支部の永島です。
前回の記事で『感情のコントロール』について少し触れましたが、今回はこれについてお話ししたいと思います。
※この記事と合わせて読んでみてくださいね→怒りを抑える方法
感情のコントロールはとても難しい
感情のコントロールはとても難しいですよね。
- 「こんなことでイライラしない人間になりたい。」
- 「なんでこんなことで落ち込んでしまうんだろう。」
- 「カッとなってしまって怒鳴ってしまう自分が嫌だ。」
などと悩む人も多いと思います。
そして、「もっと冷静になれたら」、「感情のコントロールができれば」と考えたりします。
感情のコントロールはとても難しいですが、時間をかければ身につけることができます。
ですが、かなりの時間を必要としますので、それよりも先にできることをまずお伝えしたいと思います。
感情のコントロールよりも先にできること
感情のコントロールよりも先にできること、それは心にゆとりを作ることです。
多くのお母さんが経験されたこともあると思いますが、お子さんの小さいときを思い出してください。
まだ1歳、2歳のときのこと。
子どもはひとりで一生懸命ご飯を食べようとしたり、飲み物を飲もうとしたりしますが、なかなか上手にできず、すぐにこぼしたりします。
3歳になると着替えも自分で頑張ってやろうとする子もいるでしょう。
もたもたして、前後ろ反対に着たりして。(わざとかと思うくらい反対に着たりして)
しかし、それだけ小さい子どもですし、できないのは当たり前。
むしろ、自分でできるようになろうと努力している姿を優しく見守ることができている人も多いと思います。
時は流れ、そんな可愛い我が子も成長し、幼稚園に行くことに。
幼稚園からは「○時までに登園してください。」と言われます。
そうすると、朝の様子が変わってきます。
朝ごはんのときにお茶をこぼしたりすると、
「何やっているの!」
着替えがもたつくと
「早くしないさい!」
と、ついつい怒鳴ってしまうことも。
もう3歳だから、4歳だから、幼稚園なんだから、
いろんな思いはあると思いますが、大きな要因としては「遅刻してしまう」という思いが生活の中に入ってきてしまいます。
つまり、時間の制約が発生してしまうのです。
時間に制約が発生すると無くなるものがあります。
それが『心のゆとり』です。
着替えがもたついたり、お茶をこぼしたりも何もない休日であれば、そこまで気にせずにいられる方も多いでしょう。
保育園を利用されている方は、お仕事と保育園と両方を気にしなければならないので、さらに大変だったりするのではないでしょうか。
大人の日常でも、会社に遅刻しそうな朝と、早起きできた朝では心に持てるゆとりが違います。
・遅刻しそうなときに、バスや電車が遅れているという情報を受けたとき
・朝早く家を出ることができたときに、バスや電車が遅れているという情報を受けたとき
この二つでは反応も変わってくることだと思います。
そして多くの方が後者の方が落ち着いて冷静な反応ができるでしょう。
お仕事されている方も納期前だったりするとピリピリしている職場もあるのではないでしょうか。
最後に。感情のコントロールに必要なものとは?
それは『心のゆとり』です。
忙しいお母さん、頑張っているお母さんほど、心のゆとりを作るのが難しくなっていることがあります。
『心のゆとりを作る』ということを考えることすらも難しい親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな親御さんは是非、自分の心のゆとりについて見つめなおしてみてください。
また、心のゆとりの作り方は人それぞれです。
不登校のカウンセリングに限らず、自分の生活を見直すためにも大事なことではありますので、是非カウンセラーに相談してみてください。