『頭が痛いから、学校に行きたくない』と言った子どもに、親としてはどう接するのが正解?【第3回目/全3回】
こんにちは。
不登校支援センター横浜支部のカウンセラー 本沢です。
今回は前回に引き続き、頭痛により登校が難しくなってしまった女の子のお話しですね。
※この記事と合わせて読んでみてくださいね⇩⇩⇩
『頭が痛いから、学校に行きたくない』と言った子供に、親としてはどう接するのが正解?【第1回目/全3回】
『頭が痛いから、学校に行きたくない』と言った子供に、親としてはどう接するのが正解?【第2回目/全3回】
本人がセンターに来てくれてからは、自分がどんな事にストレスを感じるかを一緒に考えていきました。
「この課題が終わらないんじゃないか。終わらない状態がずっと続くのではないか」
「試験で点数が取れずに、志望校に行けなかったらどうしよう」
「クラスのあの子が話し掛けてくると嫌だな」
「部活の練習が嫌だな」
と悪いイメージが頭に浮かぶと、頭が痛くなると話してくれました。
では、どの様にしてその「悪いイメージ」が生まれてくるのかを心理検査を用いて、子供自身と一緒に考えていきました。
その中で見えてきた事は「周りの空気を読み、合わせよう」とする事が上手い事と、「これくらい出来ないといけない」「こうやらなくちゃいけない」という意識が強い事が分かってきました。
その子は絵を描いたり、ゲームで気分転換をする事が好きな子でした。
でも、やらなきゃいけない事があると、好きな事をしていても全然楽しめないのです。
好きな事をしているのに、楽しくないなんて…辛いですよね。
今では、好きな事をして気分転換する事が、効率よく「やるべき事」に取り組む為に必要だと気付けたので、思う存分楽しんでいる様です。
頭痛が出る事もすっかりなくなり、親御さんがこんな事をおっしゃっていました。
「家族で出掛ける時も、あの子の頭痛を気にしなくてはいけなかった。頭が痛い時は、予定をキャンセルもしていたので、それが周りのストレスになっていました。それを気にしなくて済む事が、一番嬉しいです。
とはいえ、基本的には家の中にいるのが大好きなので、外出の頻度は相変わらず少ないんですけどね。」
お子さんへの理解が深まったからこそ、親御さんの心配も減ったとの事です。
「頭痛」というものを今までとは違った角度から向き合う事で、早期の解決に繋がったのだと思います。
同じ様に身体症状でお悩みでしたら、その元を知る為に、一歩動き出してみましょう。