聴く為の心構え
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
先日、聴き方のポイントをお伝えする際に、
【「何があったのか」を聴く。「なぜ」だと問いたださないこと。】というお話をしましたね。
※前回のブログ記事はこちら⇩⇩⇩
もう一度おさらいをしますと、「なぜ」と聞いてしまえば聞かれた子どもの側に原因があることが前提となってしまい、質問した親御さんのことを、『お母さんは僕を責めようとしている・・・』という認識を子どもがしてしまいがちです。
そこで、「何か」もしくは「何があったのか」と質問することで、聞かれた子どもにとって、自分以外に原因があるのかを聞いてくれようとしている、というふうに親御さんの言葉を受け取りやすくなり、安心して話しやすいのです。
その話を共感をしながら、また共感的態度を示しながら聴いてやることで、親御さんを協力者だと認識するのです。でしたね。
先日、カウンセリングで親御さんから、こんな質問を受けました。
・「何が」という質問に変えるのはわかるけど、結局、子どもに起こったことの責任転嫁を助長させ、そこに親としても同意をすることになるのではないか?
・「責任転嫁」を認めたら、甘やかすことになり、もっと弱い子どもに育つのではないか?
・甘やかすことで、復学はもっと遠くなるのではないか?
確かに、甘やかしてしまうのではないか、という不安がよぎるのかもしれません。
しかし、いったん責任転嫁をさせてしまえばよいのです。いったん。
大人だって、普段の生活の中でさまざまな悩みを抱えるもの。友人と話していてこんな感覚をもったことはないでしょうか。
『今日はグチグチとつまらない話につき合わせて悪かったな。でもお陰でいっぱい吐き出すことが出来てスッキリした。グチグチ言ったけど、本当は分かってたんだ。自分にだって非があって、自分で乗り越えなきゃいけないって。今日は本当に聴いてくれて助かった。』
きっと本当に、子どもが気持ちを分かってもらえた、自分には理解してくれる人、協力してくれる人がいるという感覚をもった時、自分自身ので何が起こっているかに気づき、そして解決策を自分で考え出すのです。
最後に
親御さんに、信じてもらえたことへの感謝が、子どもの勇気になるのかもしれません。カウンセリングをしていると、子どもを過小評価せず、子どもだって自分で解決できる力をもっていると信じてあげることが良いようです。