不登校の子どもにできる対策をもうやりつくした・・・と思ったときに知ってほしいこと~その1~
こんにちは、不登校支援センター名古屋支部の伊藤です。
今回は、「親として精一杯やれることをやってきました!でも・・・」というケースについてお話したいと思います。
とある中学1年生の男の子のお母さんのお話です。
子どもがある日「学校に行きたくない」と言い出したのです。
お母さんは何とかしたい一心で次のようなことをしました。
- 学校は行かなくては行けないところだから行きなさい!と言った。
- ベッドから引き摺り下ろして学校に連れて行った。
- 学校の先生に別室登校させてもらえるよう交渉した。
- 学校に行かないと将来困るよと子どもを説得した。
- 学校に行ったら欲しかったゲームを買ってあげる。・・・などなど
子どもは再び学校に行くようになりました。でもそれは長続きしないまま行ったり行かなかったりのいわゆる五月雨登校の状態が続きました。そしていつしか不登校状態に逆戻り。子どもはお母さんに対して口を閉ざすようになってしまったそうです。
困り果ててセンターに来訪されたお母さん、傍目にもわかるほど疲れきった表情でした。
「もう子どものためにできることはすべてやりつくした気持ちです。それでも何かまだできることがあるなら教えて欲しいんです!」
私はお母さんにこんなことを聞きました。
「お母さんが、いちばん困っていることはなんですか?」
このお母さんの答えはこうでした。
「子どもが学校に行ってくれないことです」
これが「まだできること」を見つけるためのヒントになるんです。
この記事を読んでくださっている皆さんと一緒に考えたいと思いますので、この続きは次回お話しますね。