「もう!!“○○からは学校行く”って言ってたじゃない!!」【後編】
こんにちは、不登校支援センターの上原です。
前編では「○○からは学校行く」という言葉が葛藤から生まれたものとお話しました。
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「もう!!“○○からは学校行く”って言ってたじゃない!!」【前編】
今回はその言葉により引き起こる親子関係の悪循環を中心にお話したいと思います。
「○○からは学校行く」という言葉だけ受け取ると少なからず淡い期待感をもちます。
期待というのは厄介なもので“相手を自分の思い通りにしようとするコントロール”としての要素も含まれているのです。そのため、どうしても思い通りにならない物事に対しては不快感を人間誰しももちます。
つまり、期待感と不快感は表裏一体であり、期待はギャンブルな感情と言えるのです。
子供へ期待を投資し、自分の思いと反する結果が生まれ、哀しみや憤りなどの感情だけが残ります。そして、その親御さんの感情を子供が察知し親子関係の溝が深まります。仮に前編で記載した“親御さんを安心させたい一心で宣言している”だとしたら・・・より一層、子供の自己否定感情が生まれるでしょう。
そのような、望んでいない溝を深めた多くの親子を私自身担当してきました。
「じゃあ我が子に対して期待をしちゃいけないというのか!!」と感じた親御さんもいらっしゃるかと思います。
ご安心ください。
不登校支援センターへお越しになる親御さんの特徴として“子供に対して一所懸命”という傾向を日々感じております。私が「期待するな」と言って我が子に期待をしなくなる親御さんは1人もいないと考えています。
期待はときに相手へのコントロール、相手へのプレッシャーになりますが、ときに相手の安心材料、自己肯定感に繋がります。現状の子供の物事の捉え方や親子関係によっても期待は様々な形で子供に影響を与えます。
親御さんの期待は今、目の前の子供に対してどう伝わるのか。子供の現状理解が必要です。
- 「○○から学校へいく」と言葉がある場合は早期解決のチャンス。
- その言葉すら言わなくなった場合は緊急事態。
今、目の前のお子さんはどちらの状況ですか?