転校(環境が変化)すれば不登校は治る!の間違い
こんにちは。不登校支援センターです。 こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
そろそろ新年度が近づいて参りました。
皆さんはどのような新年度のスタートを迎えようとお考えでしょうか?
- 「新しい環境で頑張りたい!」
- 「レベルアップするためにより努力をするぞ!」
- 「新たな人間関係を構築したいな。」
など、様々な気持ちをお持ちの方がいらっしゃるかと思います。
因みに、私は
「より魅力的なカウンセラーになる!そして、ちょっと痩せたい。」
という事を密かに考えておりました。
4月は気持ちが大きく動く時期ですね。
これは、大人もお子さんも同じように感じるかと思います。
というのも、お子さんは「進級・進学、転校などにより、立場や環境が変わる。」
この事が気持ちの変化に大きく関わってくるからです。
そういったお子さんをお持ちの親御さんも、きっと期待されていることかと思います。
中には、環境を変えることで、現在の不安や不具合を改善し、新たにスタートを切りたい。
と考えている方々もいらっしゃるかと思います。
当センターには、そのようなお話をされる方が多くお越しになります。
- 「今の学校には合わないようだから、学校を変え(させ)たい。」
- 「今のクラスだと、私と仲のいい人がいないから、クラスを変えたい。」
- 「今の担任の先生とは合わないから、子どもを違う先生のクラスに変えてもらいたい。」
といったような、環境が変わることを望まれている方も多くいらっしゃるのも事実です。
私の担当しているご家庭にも、転校を機に、不登校の改善を目指された方々がいらっしゃいます。
ただ、不登校は続いております。
なぜ、不登校は転校により改善されなかったのでしょうか。
それは「転校は適切な対処ではなかった。」ということです。
どういうことかと言いますと、我々は、日々の生活の中で、様々なストレスを抱えています。その抱えたストレスを、運動や、趣味、発想の転換など、様々な手法を用いて、自分なりに対処し、社会生活を送っています。
このような、ストレスの対処法略を「コーピング」といいます。
この場合、転校というコーピングを用いて、改善を試みたのですが、改善とはならず、不登校の継続となっています。
親御さんはとても悩んでいました。環境が変わればうちの子は学校に行ける。
そう確信していたそうです。
適切なコーピングとは何か。
それは人それぞれです。
- 運動が好きな人は運動を。
- 歌が好きな人はカラオケ。
- 話すことが好きな人はおしゃべりをする…等。
何がふさわしいのか。どのような人なのか。それによって異なってくるのです。
価値観の違い。
この「価値観の違い」と言う言葉は、良く耳にされるかと思いますが、親子であっても異なる場合はありますので、なかなかご家族内でも気付きづらい事が多くあります。
そのため、カウンセリングや、その子の心を見ていく心理検査などを行い、どのような価値観を持っているのか。今、その子にとって適切なコーピングは何か。それを一緒に探っていくことがまずは大切です。
先ほどの、転校をしたお子さんですが、最近では、運動することが好きなので、運動する時間を増やしたり、自らの判断で勉強の時間を増やすなど、自分で今後の打開策を考え、行動し始めています。
何かを変えたい。でもなにから取り組んでいけばいいのかわからない。
一度、当センターにお越しください。