不登校と感情のコントロール
こんにちは。不登校支援センター 福岡支部の永島です。
今日は、感情のコントロールについてのお話です。
※この記事と合わせて読んでみてくださいね⇩⇩⇩
感情のコントロールは大人になっても必要なスキル(能力)のうちのひとつ
「感情のコントロールができれば、あんなことにはならなかったのに・・・。」
と思うことも大人であれば多々あることもあるでしょう。
カウンセラーと言えども、感情のある人間なので、カウンセリングの現場を離れ日常生活に戻れば、ちょっとしたことでも「イラッ!」っとすることもあります。
何について「イラッ!」っとするかは、人それぞれではあります。
その度合いによっては感情的になって怒鳴ったり、不貞腐れたり、逃げ出したりすることもあると思います。
その結果、
「あのときあんなことをしなければ・・・」
と引きずってしまい、後悔してしまったり。
そうならないためにも、感情のコントロールを身につけたいと考える人も多くいるでしょう。
感情のコントロールについてお話しする前に・・・
さて、感情のコントロールについてお話しする前に、ひとつ認識しておいてもらいたいことがあります。
よく不登校状態の子どもの親御さんが
「うちの子どもは普段から感情の起伏が激しくて、落ち込むときはとても落ち込むんです。」
「うちの子どもは気に入らないことがあるとすぐに暴れるんです。そのせいで友達とも上手くいかないこともあったりするんです。」などと、感情のコントロールができないことが原因で、悪い状態になると考えられている親御さんもいます。
確かに感情のコントロールができずに悪い状態になっていくこともありますが、多くの場合は、悪い状態になったからこそ感情のコントロールができなくなっております。
感情のコントロールができなくなると・・・
悪い状態になって感情のコントロールができなくなり、負の感情の連鎖が続いてしまい、落ち込んでいってしまいます。
- 「どうせ自分は駄目なんだ。」
- 「どうせやっても無駄なんだ。」
- 「自分がこうなってしまったのは親のせいだ。」
- 「自分にはやりたいこともない、つまらない人間なんだ。」
- そのような悪い状態での悪い思考が続いてしまい、さらに落ち込んでいきます。
感情のコントロールができると・・・
感情のコントロールができれば、それに歯止めをかけることもできるのですが、いくら歯止めをかけようとも、悪い状態になることが続いてしまえば、次第に自分の自信も失われていってしまいます。
感情をコントロールできるようになることは確かに社会で生活していくためには必要なことではあります。
しかし、人は感情を持っていることが特徴でもあります。
感情をコントロールできるようになるには
まずは、子どものうちに感情の発散方法を自分で学習していく必要があります。
そして、
「感情の発散をやりすぎてしまえばトラブルになる。」
その加減を自分で学んでいく必要があるのです。
決して感情をコントロールすることと、抑制することは違います。
抑制を続けてしまえば、心身に支障をきたしてしまいます。
そうならないように、感情の発散の仕方、調整の仕方を学んでいく必要があります。
そして、それを学ぶためには自らで経験し、気付いていくしかありません。
何をどう感じるのかは人それぞれであり、例え親子であっても同じではありません。
感情のコントロールを学んでいくためには、
“どんな感情の発散の仕方をしても味方でいてくれると信じられるご家族の協力”
がどうしても必要になります。